レ・ミゼラブル

帝劇公演まとめ

  • 6月4日ソワレ

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サブタイトル:衝撃。レミゼってこんなに面白かったの?

ふうかちゃんといろはちゃーん!というだけのテンションで見に行ったら、内藤マリウスっていうとんでもないものが降ってきて一幕終わりで動揺する。え、ふうかエポが大勝利なんて分かってたし、分かってたうえで想像以上叩き出してくれて最高以外の何ものでもないけど、同列にいろはコゼット可愛すぎるし、こんな可愛い子、恋するしかないし、出会い頭で恋に落ちるのめちゃくちゃ見えたし、内藤マリウスの浮かれぽんちふわふわあほの子上手すぎでしょ。というか声が好きすぎる。待て、なんか思ってたのと違う。レミゼでこのテンションの上がり方すると思ってなかったんだけどなんだこれ…?ふうかーーー!優勝ーーー!で満足してたし、なんなら加えていろは!いろはが上手すぎる!可愛い!で終わるはずだったんだけど、これ二幕まずくない…?

もちろんこの予感は当たる。

エポニーヌに庇われてるのなんて一ミリも気付かない内藤マリウスが、倒れこんだエポを抱えながら、え?あれ?なんで?どうして!?って焦燥と呆然一緒くたになりながら必死に向き合うの、好きにもほどがある。ギューってなったし、エポの最期は幸せで何も後悔がないのが分かる。良い。そんでそこからのマリウスが泣き崩れて蹲って情緒無茶苦茶なの、こうやって思い返せば完全に性癖でしかない。そのうえアンジョに突きつけられた銃を奪うように手に取ってやけくそのように砦に上がっていくの、脳内ぎゃああああ!って悲鳴は上がるし、お前ーーーーー!ってなるしかなかった。それはだめ。それは好き。それはどう考えても好き。好きしかない。ここから記憶がない。内藤マリウス!!!絶対にもう1回観るから!!!

 

と、結構本気でそれ以降の記憶がないまま、終幕直後にキャスケを開き始める。いや、内藤マリウスと相葉アンジョ、帝劇は来週ラストって何事…!?バカなの!?(相葉アンジョの発光する狂気の噂は聞いてたから見るならそこ!って思った)そもそもめっちゃキャスト偏ってるし、どうなってんのこれ!感染対策?なるほど!?内藤大希がやばいという悲鳴を身内に送りつけながら(昔見たでしょ?って言われたって覚えてないわ!出たな、このラインの俳優あるある)7月公演一般発売の対策を取り始める。とりあえず内藤マリウス、ふうかエポ、いろはコゼ!アンジョは小野田くん以外も見てみたいから木内くん!すでに他の公演を見に行くのに結構スケジュールが埋まってたから本当にめっちゃ睨めっこした。こういうのやってるときが一番アドレナリン出る。

ちなみにこの公演見終わったあとの一言目のツイートが、内藤マリウスめちゃくちゃ良い…めちゃくちゃ好きなやつ…これはだめなやつだ… なのでその通りだし、レミゼといえば学生沼って思ってたから、そこに浸かってはいけない…!って言ってるんだけど、もちろんこのフラグは回収する。6月に何してたって青空文庫で原作読み飛ばして、学生とパトミネの特徴メモ作って、コミカライズで解像度上げるだもん。分かりやすい。加えて歴戦のおたくたちの精度の上がっていくレポで動線把握だの、学生衣装を叩き込むだのしてた。楽しい。

 

  • 7月2日ソワレ

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サブタイトル:木内アンジョに恋をする

忘れもしない6月16日。ついったーに流れてきた木内アンジョの自撮り写真に一目惚れをする。え、すごい、すごい好き。すごい好きなのに恥ずかしくて直視出来ない。なにこれ。好き。いつもなら好きなツイートはすぐブクマに放り込むのにそれすら躊躇する始末。だってこんな写真パッっと出てきたら心臓に悪すぎる。え、好き。

いやでも顔だけ好きパターンあるからな…って思って臨んだ1ヶ月ぶりのレミゼ。え、佐藤バルジャン、とっても穏やかで素敵ですね???そんで夢やぶれなそうなめぐファンテ大好き!さ、パリが来るよー!サッとパッと動くアンジョ、え、かっこいい…。ABCめちゃくちゃ良い。なんだこの柔らかいアンジョルラス。絶対的強さとかリーダーとかカリスマとか感じないのに、真ん中にいる人で周りを見る優しさがある。何より内藤マリウスと並んだときのしっくり感!対等!2人とも声が好き!これはやばい。やばいぞ。砦で全く目が足りないぞ。だいたい初心者がアンジョとマリウス両方観たいなんて無理に決まってんだよ。しかもふうかエポ!ふうかエポは見逃せないの!!!大混乱のバリケードはめちゃくちゃ疲れて終わりました。すごい、すごい好き…相変わらず内藤マリウス芝居が良すぎてなんなの?ほんと、なんなの!?1ヶ月前に感じたこのマリウスとんでもない!!!の衝撃間違ってなかったし、歌う声は抜群に良いし、推しが降ってきたってこれだわ。木内アンジョは引きずり込まれた。この2人やばい。

 

  • 7月11日マチネ

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サブタイトル:見えない。

ナビザ戻りに狂喜乱舞して取ったんだけど(おたく、戻りが好き)1階補助席の見にくさ尋常じゃないな!を体感する。いや、そもそもサイドは見にくいって話だったけども前が動きすぎで全く視界が確保出来ないというとんでも仕様だった。経験大事。傾向と対策。とはいえ内藤マリウスは歌が聞こえればそれに芝居が乗ってくるし、いろはコゼとの可愛さは全く薄れないし、小野田アンジョは歌が上手すぎてもはや笑えてくる。内藤マリウスは生き残ったことに泣いてて、なぜ生き残ってしまったんだろうと思ってるのと、コゼットと居られることが幸せで泣きたくなる、が同軸に見えるのが凄いし、本当にお芝居が繊細。いろはコゼットがそれを両方受け止めて寄り添って見えるのも大好きだし、この組み合わせが本当幸せなんだよなぁ。ちなみにこのへんから結構学生パトミネを追えるようになって楽しみが増える。田川モンパルナスのチャラさ大好き。グランとガブも可愛い。

 

  • 7月13日ソワレ

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サブタイトル:シュッとしたマリウスとアンジョルラス

カリスマアンジョ楽しみー!ってミーハーなテンションで行ったら、マリアン並んだ瞬間華やかさが爆発してて違うもの見に来たのかと思った。なんだこのシュッとしたマリウスとアンジョルラス!だいたい一幕バイトの時点でこの2人分かりやすすぎる。三浦くんなんてこの日が初めましてだったのに初っ端のバイトでもう分かった。え、内藤マリウス全く分かったことないけど…!?おかげでマリウスバイトそんなとこにいんのね!?の認識が出来たにも関わらず、次回の内藤マリウスではやっぱり全く分からないを発動する。どういうこと。

しかし何はなくとも相葉アンジョルラス。儚い、発光、狂気、散り際とかおたくの大好きワード特盛で語られてきてたけど、納得の目の光り方だったし、これは民衆を率いるし、だけど絶対に散るって分かる滅びの美学。ハマり役なの分かるわぁ。あんなに「死のう」に納得させられたアンジョ初めてだったし、全員引き連れていってやる…!だったし、落ち際反転の綺麗なこと。引き受けた全員、最期に見納めたかったんだね。美しく儚い、とかやたら頑張って綺麗に装飾した言葉で語りたくなっちゃう。学生役からもキラキラしてるって言われてるのめっちゃ分かるけど凄い。

2019年に観たときに一番印象に残った屋比久エポは今回も良かった!三浦マリウスとの組み合わせだったせいもあると思うけど、マリウスに向ける表情がしょうもない弟を優しく見てるお姉ちゃんのようで、でもとびきり好きなんだよって溢れてて、その雄弁さが強く見えるエポを違う側面から見せてくれて本当に好き。別ベクトルの見比べする楽しさよ。贅沢。

 

  • 7月23日ソワレ

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サブタイトル:とんでもないものを見た

その1、木内アンジョの覚醒。パリ出てきた瞬間から立ち姿、声の強さ、首領としての存在感が増し増しで動揺する。えぇーーー!?何ーーー!?!!?だってあんなに優しくて柔らかかったじゃん!?違う、優しくて柔らかいのも全部残したまま、そのままに無茶苦茶かっこよくなってるのなんなの!?どうなってんの!?聞いてないけど!?学生たちの名前都度都度呼ぶし、ぽんってタッチするのとか目合わせるのとか変わらないのに明らかに声が響くようになって導くものになった。待ってかっこよすぎるんだけど何。物凄くものすごく好きなアンジョルラスだ。私のアンジョルラスだ。あまりにもびっくりしてかっこよすぎて双眼鏡下げたし、幕間一言目に「まってむりまって」「木内アンジョかっこよすぎる無理」って呻いたのを覚えてる。凄かった。そしてそのまま臨んだ二幕バリケード、初めて砦で生きて死ぬ、帰ってこられないを理解する。帰ってこられない。分かる。下水道とか頭ふわふわしてたし、ジャベールはなんで死んじゃうんだっけ…?くらいの。上原ジャベ、絶対好きそうだったのに全然見られなかったの悔しいからリベンジしたい。で、生き返ったのよ、カフェソング。

その2、内藤マリウスの真髄。凄すぎた。カフェソングが凄すぎた。圧倒的に引き込まれすぎて凄すぎたしか言えないくらい凄かった。内藤大希恐ろしすぎる。あんなに悲痛で、なのに出している声は強くて、なのに弱さしか見えないのどういうこと?みんながいないのが辛くて、泣いてて、で、そう歌ってるさなかにアンジョたちが出てきて、並んだ瞬間鳥肌が立ったんだよ。いるじゃん、見えてるじゃん、って。木内アンジョが強くて優しい顔でマリウスを見てるんだけど、マリウスに何か託そうとかそういうの一切なくて、ただ見ててくれた。マリウスの寂しさがみせた皆だったのかなぁ。空の椅子とテーブル。引き付けられた。

その3、そんなカフェソングで吹っ飛んだんだけど恵みの雨も凄かった。内藤マリウスがエポをぎゅって抱きとめるの大好きなんだけど、ふうかエポが遠くを見るように手を伸ばして、その先にはもちろん何も見えないんだけど、内藤マリウスがふうかエポには何か見えてしまってるのを悟って、その手をそっと握るのが物凄く切なくて良くて泣いた。あんなに弱く握るの、ここでしかしてないと思うんだよね。たぶんコゼットにもしてない。ふうかエポがずっと大丈夫、って笑うの辛いのに嬉しいし、内藤マリウスがそれに無茶苦茶無理して笑い返すの、ほんとぐちゃぐちゃになる。エポが事切れたあとに、ぎゅうって抱きしめて額に口づけるの、原作リンクでほんと良くて内藤マリウス罪が重すぎる。好きです。

その4、砦に戻るね。エポを引き渡したあとのマリウスは泣いてはいるけど蹲ってはいなくて、でも闘いにいけるほどではない。そんなマリウスに、闘え、許さない、彼女の死を無駄にするなって突きつけるようにダンッと強く銃を置くアンジョは怖かった。でも木内アンジョは死ぬことを決めているし全員が犠牲になることを分かっていても、どこかにみんなを死なせたくない、が見える気がする。共に飲もうでグランの胸元を指差す表情は強くてもその直後にガブを見たとき一瞬だけ良かったのか?が過るように見えるし、なかばやけくそなのが分かるマリウスの弾を取りに行く!を物凄い必死に止めるし。たぶん私はこの守りたいものがみえるのに、絶対に守れない・守らないほうに舵を切る矛盾が好きなんだろうな。ガブの遺体を抱えたときの目を見開いた衝撃の表情から、しゃがみ込んで立ち上がってグッと上体を曲げながら自分の胸元をバンバンと何度も叩いて奮い立たせて、「死のう」でくる強い顔とかたまんなかったもん。先頭に立てるし導くものだけど、周りをよく見てて総意で動く砦。かっこよかったな。