レ・ミゼラブル

松本公演まとめ

 

  • 9月30日マチネ

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木内アンジョ千秋楽。上原ジャベールも千秋楽でカテコで挨拶がありました。ということでカテコの話から。挨拶の内容は正直ほぼ覚えてないんだけど(ムラタブログ助かるね)喋るとこんな声なんだなぁとかが新鮮でレミゼって本当歌なんだなって思った。なんで覚えてないかというと挨拶終わりにハケるとこでちょっと「よしっ」って顔して突然屋比久エポをお姫様抱っこして行ったせいです。だいたい吹っ飛んだ。声出すかと思ったわ。ちょー可愛いんですけど何?やたらイケメンな顔してるし。え?え!?ってなってる屋比久エポが可愛すぎて、こっちははわわーーー!だわ。可愛い。それしか言ってない。可愛い。次もそこ2人が並んで出てきて、屋比久ちゃんが「もうっ!」みたいな感じで笑ってるの可愛かったし、はけるときに「んっ!」って腕組みに行ったの良かった。その次はバルジャンと子役挟んで上原ジャベール・木内アンジョは真ん中で、下がって斎藤テナに絡まれてたかな?きらきらし合いっこ?最後は幕が下りてたから佐藤バルジャンが馬車持ち上げるように幕を上げて、はぁってしたところに上原ジャベールが手を差し出しに来て、木内アンジョは礼したあとにガブをひょいって抱っこして帰っていった。今日は抱えたい気分だったんですかね?ちなみに内藤マリウスを1ミリも覚えてないことに驚くんだけど、全然木内内藤が絡まなかったんだよね。そしてサクッと言っておくと内藤くん調子悪かったのか劇場との相性なのか分かんないけど全然いつもの好きな声がしなくてビビったんだよ。帝劇公演あんなに声が好き!歌えば分かる!だったのに嘘でしょってくらい響いてこなくてどうしようかと思った。また隣でというか、佐藤バルジャンが明らかに調子良くて劇場との相性も良さそうでガンガン響いてたからなぁ。ちょっとあらー?と思った。

さて、木内アンジョの話。相変わらずすごくよく周りを見てて、都度都度みんなの名前を呼んで、肩に手を置いたりぽんってしたりする仕草とか、口元でニッって笑うのとかが大好き。絶対的なリーダーというよりは、総意があってそれを導くもの。柔らかさとか優しさは残しながら凄く精悍になった。常に胸を張っているような姿勢とか声が強くなったところとか、あれすごく意識してるんだろうなぁっていうのが帝劇の最初の映像であろうダイジェスト動画を見るとよく分かる。7月の前半と後半で全く違ったんだからそりゃあそうなんだけど。ベースはその7月後半で覚醒してんですけど!?かっこよすぎて無理なんですけど!?ちょっと待って止まって無理!!!ってなったときと一緒かなと思ったんだけど(だからあのときよりは冷静に見れたよ)、覚悟の仕方が違ったように見えた。前は共に飲もうでガブローシュを見て一瞬「これで良かったのか?」が過ったように見えたんだけど、今日は止まったところはあったけど、みんなを死なせたくないとは思っていないというか、そう思うことは矛盾してるって自覚があるというか。せめて自分のそばに、砦のなかにいるならまだしも、外に飛び出されたらまず助けられないし、その前の時点で止められなかったらもう無理だと思ってそうだった。だからマリウスのことを必死に止めるし、外に飛び出して行ってしまったガブローシュの死は受け入れてしまったように見えた。あそこのガブの遺体を渡したあとのところ、帝劇のときはしゃがみ込んでから立ち上がって少し俯いて自分でバンバン胸元叩いて奮い立たせてたのが印象的だったんだけど、何もしなかったんだよね。しゃがみ込んだりすらなかったように思うんだけど、立ったまま少しだけ俯いて、グッと握った拳のその強さから「死のう」が出てきた。折れないし崩れないし散らないアンジョルラス。地に足ついてたその姿がものすごくかっこよかった。強かったなぁ。ここなのか自信がないんだけど不敵に笑うみたいな表情もみえて、クールフェラックと強い目でアイコンタクト取ってたのも熱かった。最初に観たときは柔らかくて優しい陽キャきらきらのみんなの真ん中にいる軽やかさだったのにね。これぞ長期公演。そんで2期目とかなるとまた変わるんだろうなぁ。面白いな。楽しみだな。

マリウスは、お?革命する気だな?って強さが見えて、そういえば博多のレポがそうなってきたって見かけたなぁと思ったんだけど、何せお花畑ぽやぽやの内藤マリウスに落っこちた身としてはそう来られるとおや?ってなっちゃうんだよな?っていうか本当声どうした…?でも実はあとになってもそんな感想はどこにも見かけなくて私の座席との問題だったんだろうか。うーん。ちょっとね、マリウスに納得しないっていう消化不良を内藤くんで起こしたのが初めてだったからもやもやしたのよ。それでも恵みの雨は良かったんだけどなぁ。屋比久エポのOnMyOwnに泣かされてたのが大きいけど。屋比久エポがマリウスの左腕を両手でぎゅってするのが好きで、マリウスが背中から抱えるように手を回したのも良かった。うん、これは仕草が好きだっただけだな。屋比久エポとだと仲良しだけど一定の距離感があって、革命をする気に見えたからなのか救わなければならないものとしてみてるのかなぁと思った。危険だから砦から出したいし、どうして戻ってきた!も本気で思ってて、守るべきものとして思ってる。エポが亡くなって、運ばれていくのを見て初めて人を亡くすことを理解した、実感した、みたいな顔してて、泣いてはいるけど銃を渡されたら砦を駆け上がるのに強さが見えて、あれはこれ以上犠牲を出してなるものか、だったのかな。だから呼吸を整えて2発目から撃っていく。うん、でもギリギリはギリギリだったよね。攻撃終わると蹲ってたもんね。隣でジョリも銃抱えたまま必死で肩で息しててワァと思っちゃったよ(地獄)。

学生でまともに見れてたのはここと、あと「子供あるものと女たちは去りなさい」のとこのジョリだけかなー。彼女の「ジョリ!」の声が響くし、それにジョリが必死に手振りながら行け!ってしてて更に「大丈夫だから!」って言うのが聞こえてしまって、いやあれほんとに言った…?空耳…?でも聞こえたんだよ、大丈夫だから。しんどすぎる。1幕のバイトはそんなジョリの新井くんとモンパルナス田川くんに(本当あのチャラさ好き)藤田くん岩橋くんあたりを見てたかな。見つけやすい。というか覚えた。たぶん他の公演でもよっぽど髪型違うとかじゃなければ見つけられる気がする。楽しみ。木内くん内藤くんに関しては囚人と警官しか分からなかったので諦めました。こんな〆でいいのか。いっか。

 

  • 10月4日マチネ 大千秋楽

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チケットは気付いたら手のなかにあるものだけど、どうしよう、どうしよう、うーん、だけでぐずぐずやるチケ取りも良くないよね。という感じに取ったチケットです。いやでも良くやりました自分。めっちゃ良い公演だった。

どうでもいい話から始めます。内藤くんのバイトが分かった…!司教館は後ろのほうでふらふら覗き見してて結構早めに女の子に手を引かれてハケる(可愛い)、宿屋は上手に出てくる階段のセットのところで上に内藤くん、下にふうかちゃんで座ってて、ふうかちゃんの横とその下にも座ってる人がいて4人くらいで飲んでる感じ?上からふうかちゃんの腕に手置いてるのはちょっと好きだな?(手と腕のフェチ)工場がいまいち自信なかったんだけど後ろのほうでふらーっとしてたのがそうかなぁ。いやぁ、自信ないとはいえ「あれかな?」の推測が出来るようになっただけ凄い。写真の顔認証はかなり上がったと思うんだけど(もともとは写真ですら分からなかった)本当に動かれると分かんないんだよ。次、メリポピ?分かるといいな。

さて、本役の話。念願の相葉アンジョと内藤マリウス!木内アンジョと内藤マリウスだとただ単純に好き!なんだけど、この2人のぴったり感というか、並びの良さすごい。これが3期目の同期コンビなのかな。パリの登場からめちゃくちゃ楽しかった。キラッキラで強い相葉アンジョと、その隣でしっくり来る革命する気の内藤マリウス。相葉アンジョが強くてついてこい!なところを、内藤マリウスが周りを見てみんなに声かけたり背中ぽんってしたりしてカバーしてるような。ここにきて新しい見え方ー!ってなったの。そしてこの公演は声が良くなってたよ内藤くん。良かったです、それを聞きに来ました。それでもちょっと帝劇のほうが良かったよね?って思ったけど。

内藤マリウスはもちろん恋に落ちるし、コゼットの顎に指先添えるとかそれはちょっとときめいたぞ…って仕草からふわふわは見えるんだけど、ミュザンで「命は平等だ!」って誰かが叫んだときに「そうだ!」って強く返したところがあって、今ので革命に頭切り替わったんだって見えたのがすごく良かった。革命を成功させる気だし、そのための準備をしている。コゼットを想って悩むし揺れるけど、その揺れがすごく好きな塩梅で砦に行くと決める過程がみえた。みんなと行くと決めたらそれまでの役割であっただろう周りを見て動くことをするし、銃を床につくとか荒っぽい仕草もみえてこの強さは良いなと思った。でも恵みの雨以降でこれが強さじゃなくて、自分で決めたこと・選んだこと、それに対しての責任と諦めにみえて、これは初めて出会うマリウスだった。なんだろうな、エポ死のあとずっと泣いてたんだけど(グランがずっと背中に手置いてくれてる優しさ)アンジョに銃を渡されたときに、ぐしゃって歪んだ表情から悲しみだけじゃなくて”これが選んだことの結果だ”=エポを死なせたのは自分たちの選択のせいだ、っていう責任が見えたの。砦に駆け上がるのもやけくそじゃなくて、選んだこと、選んだ道の先にあったこれが現実っていう見え方だった。エポニーヌが死ぬっていう現実をみるまで革命は成功するって思ってたけど、そんなことはないんだって1度折れたなって。でももう引き返せないから=エポは帰って来ないから、砦に上る。気力だけで攻撃に参加してるから終わるとぐったりするし、段差に蹲るしふらふら下りてきてもずっと具合悪そうに柱を支えに下を向いてる。ここらへんまでずーっとエポのこと引きずってんだなって見えて、でもコゼットを想って歌うソロがそこも負いたかったんだなって上乗せしてきて、本当芝居の情報量が多いのよ。好き。選んだことの責任を思うから攻撃に参加するけど1回抜け殻みたいになってるし、目の前で起こってること、見てはいるけど全然思考にのぼってない感じ。だけど現実は迫ってくるからやらなきゃって空回りしてアンジョが朝まで来ないだろうって言ってるところで突然外に銃を向ける。ここの行動の意味がずっと全然分かんなかったんだけど、初めて通じたわ。あのアンジョの言う「休め」は「落ち着け」でもあるんだなぁ。

市民は来ない、は諦めが滲んで受け入れちゃってて、子供あるものと女たちは去りなさい、で、ほら帰れよ?ってガブを見る。肩とんってしたかな?だいたいここアンジョ見てたからマリウスそんなことしてたんだなって思ったんだけど、弾を取りに行くって叫んでアンジョに止められるところからガブが飛び出してったところに繋がったから驚いてる表情が辛かった。なんでガブローシュがいる?って。必死に外を見るところから銃声が響いたら見れなくなって、でも声が聞こえてハッとするのにたぶん見えたところでガブは撃たれてしまうのよね。遺体が運ばれていったあと、ずーっと涙目で右手を振ってて、それがなんでだ、なんでだって憤ってるように見えた。エポを亡くして、ガブも亡くして、なんで守られるべきものから亡くす?って。でも同時に、これが選んだことだ、自分が、自分たちが選んだことの末路なんだって哀しくてやるせないところも見えるの。こんなのファイナルアタック、死ぬ気でいるし覚悟するよなって。砦全体に覚悟がみえたし、みんな死ぬ気だった。だからカフェソングの、あぁ友よ、でガツーンとやられたんだよね。生きている、が哀しくて辛くてでも死ねないから。すごいな、全部繋がってた。

そんな感じでほぼ内藤マリウス全振りで観てたから相葉アンジョは脚が長い…とか(あの机に腰掛けるあそこだけは絶対オペラで抜いてしまう)、最期がスローモーションに見えるの本当綺麗とか月並みな感想しかなく。マリアン両方見るのはね、無理だね!あとだいたいカフェソング以降の記憶がない。たぶんそっからあんまり興味がない。

そしてふうかエポ。何を思ったか、ふうかエポをまとめなくてはならない、と思いついたので登場から恵みの雨まで全部書いてみた。バカなの?いや違うの。恵みの雨でマリウスの胸元に顔を埋めて幸せそうに目を閉じて微笑むふうかエポがあまりにも好きで、そこに至る過程をまとめておきたかったの。ということでこれは別記事にした。この公演だけをもってして言うなら、OnMyOwnが素晴らしかった。この回のベスト。マジで全部飲み込んだもの。久しぶりに呼吸おかしくなりながら泣いてた。そんなとんでもないOnMyOwnから、革命する気の強いマリウス(この時点ではそう見えてる)の恵みの雨がまためちゃくちゃ良かった。マリウスがエポをぎゅってするのは毎回好きだけど、エポのことを落ち着かせるように、トントンって指であやすようにやったのが良すぎた。その優しさはずるい。エポからの恋心になんて絶対気付いてないし、やんちゃな妹みたいな扱いしかしないのにこの最期の最期だけ距離が近くて無意識に何か感じたのかなと思ったよ。感じたから、責任を負った。巻き込んだようなもんだもんね。でもエポはそこで命を絶てたことが幸せだったよ。

カテコはアンサンブル代表の石飛さんとプリンシパル全員の挨拶があって、コゼマリエポアンの並びだったからだいたい真ん中の2人を見てた。後ろに新井くんもいたかな。隣の女性アンサンブルさんと最初のほうからぼろぼろに泣いて目ぇ真っ赤にしてて、可愛いねぇってなった。内藤くんとふうかちゃんは伊礼くんとか森さんとかが笑わすようなこと言うたびに顔見合わせて笑っててその空間が可愛すぎた。癒し。たまに相葉くんも参加してるのが良かった。そんで民衆の歌の歌い終わりには泣いちゃったふうかちゃんを両隣のお兄ちゃんが、ほらー!って笑っててめちゃくちゃ可愛いし幸せ空間だし永久保存して欲しかったわ。動画ありがとうありがとう。好き。民衆の歌は曲はじめから後ろのスクリーンにこの日出演してないキャストの歌唱動画が映って、それもそれでキャー!ってなった。木内アンジョーーー!(最初に映った)

そんなこんなで飛び込み大千秋楽、行って良かった!楽しかったー。総括は次!