2023

まとめ。我ながら引くほど長い。

 

ということで目次つけました。自分でもこのほうがあとで見やすいわ。

 

1月

アラジン

長期点検改修の前に絶対観るー!って取ってた2階最前センター見やすすぎてびっくりした。さすが四季。瀧山ジーニー、厂原アラジン、木村ジャスミンは初めて観た時の組み合わせでもあってなんか安心した。

 
成人の日コンサート

バルジャンの語る60分のレミゼ。ミュージカルとオペラを合わせたスペシャル演出で木内アンジョルラスを見たくて会場へ。台詞のアンジョ新鮮で良かったし、やっぱり木内アンジョの背中が大好き。アイコンタクトと頷きに見える強さがね、あー最後の頃の木内アンジョだーって懐かしくなった。とはいえ1番ぶっ飛んだのは岡バルジャンで、立ち姿の華と語りの声の良さ、一瞬で芝居に引き込む力、一言のワンデイモアの響きの美しさ、どれをとっても本当に素敵だった。あれで本役やってないとかどういうこと。めちゃくちゃ観たい。

 
ATTENTION PLEASE!

海宝くんコンサート。旅をテーマに機長姿のビジュアルが百万点満点。基本のセトリも行き先別と称した曲たちも日替わりゲストの歌もトークもこんな出来の良いミュージカル俳優のコンサート見たことない!って感じで全ステとは言わないから行き先別は全部見たかった…全然チケットなかった…知ってる…。

行った回はジュンモさんと新妻聖子さんがゲストでうっっっまぁぁぁぁぁ!?のパワーに吹っ飛ばされる仕様。ジュンモさんこれだけのために来てくれたからもっと聴きたいですよね?ってワンデイモアがあったのがやばくて、何って↑の成人の日コンサートからのこれにはしごしてたからとんでもねぇワンデイモアを1日に2回も聴くことになりどうなってんだよ!?って話でもう凄かったよ。こっちは本役バルジャンマリウスエポにバチバチの見た目でコゼットな菅谷さんちょーレアだな?(そして超上手い)とかレミゼ分かるようになって聴くレミゼ曲の組み合わせめちゃくちゃ楽しい。大音アンジョにアガりまくったのは言うまでもない。

幕開き2曲目が旅立ちを模してアラジンの行こうよどこまでもだったんだけど、この曲こんなふうに使えてこんなに見える景色変わるんだってことに驚いたし、とにかくアラジン大好きすぎるから嬉しかった。あと四季繋がりでライオンキングは大音くんたちティモンとプンバァのふざけた掛け合いが面白くて(「サバンナ、機長の出身地らしい!」「市川!」)海宝くん素の感じでツッコんでいくくせにハクナマタタの原キー歌えるわけないでしょ、心配ないさ〜♪あ、出た、とかこのオリジナルキャスト何セルフパロで高度な遊びかましてくるんだ。まぁヤングシンバからのシンバの上手いこと。あとディズニー曲はアンサンブルメンバーだけのメドレーがあったんだけどあれは完全に実家!!!ただいま!大好き!だった。 

 
新春浅草歌舞伎

第2部の傾城反魂香と連獅子。傾城反魂香、なんとなく浅草歌舞伎でよく観る…?他でも結構やってるからかな。歌昇くんは本当にむっつりな感じの又平で、歌昇くんのこういう感じは新鮮だった。松也くん莟玉くんの連獅子は体幹の強さ〜!でテンション上がって、松也くんマジでどうなってるん…と思う。ゆっくりな強さ。凄い。

 

2月

バンズ・ヴィジット

めぐさんを筆頭に新納さん渡辺さんと良い声は響くし、矢崎くん永田くんとそんなに上手いんだ!?って嬉しすぎる誤算で風間さんのお芝居の良さは言わずもがな、なんて粒揃いなキャスト!たった1日の大きなことは起こらない話だけど凄く好きだったなぁ。不満はエリアンナちゃんが歌わないことくらいよ。でもエリちゃんのお芝居めちゃくちゃ好きだった。あの少ないシーンのなかでも鬱屈とか衝動とか泣きたくなる感じがすごく見えて分かるなぁって思ったし、バックグラウンドの見せ方が好き。

 
美女と野獣

やっと行けたー!最初の抽選でね、唯一取れたのがこの日程だったから楽しみすぎてアフタヌーンティー→観劇→泊まって次の日ディズニーというセルフバケパのようなことをした。満足。アンフィーシアター絶妙に見にくいんだけどカラフルなセットと特に女性陣の衣装がめちゃくちゃ可愛くて良かったー。

 
キングダム

三浦信、小関嬴政。もちろん美弥楊端和。もう小西昌文君と美弥楊端和並んだ瞬間の美の強さ凄すぎた。誰も勝てねぇ。瀕死の漂が信のところに戻ってくるところと、それが一体どういう経緯でそうなったのかって明かされるとこが良かったなぁ。嬴政だけじゃなく漂のことも慕う壁、ただの入れ替わりの駒以上の思い入れを持った昌文君、漂なんだから当たり前だろ?って嬉しがる信、その信を誰より信じてた漂。紫夏とのエピソードが入ってるから嬴政のことも分かるストーリーなのは良かった。でもこう話の緩急というかテンポがいまいちで殺陣アクションも盛り上がりに欠けるというか、これならあの豪華絢爛な映画見たほうが満足度が高いというか、住み分けとしてもキャスト的にもミュージカルにしたほうがインパクトあったのでは…とは思ったよね。ミュージカルにしようとして頓挫しました…?は穿ち過ぎか。

 

3月

蜘蛛巣城

マクベスを下敷きにした映画の舞台化。メタマクの経験値しかないよぉと思ってたけどだいたいそのまんまだった。脳内に響くコンパクトディスク!をうるさいうるさい違うってしながら観てた。なんか間違ってる。太一くんは闇に堕ちるっていうより誠実で誰も裏切りたくなくてでもそれが裏目に出てるようだった。私はあの小っちゃい女の子みたいな倉科カナちゃんがめちゃくちゃ好き。ほんと舞台で観るたびにお芝居とか佇まいとかが死ぬほど好みなんだよなぁ。壊れてく声が可愛くて辛くてすっぽり太一くんに抱かれちゃう小っちゃな存在なのに目を引く。最期のシーンが1番あどけない顔なのはずるい。明るくて華やかなお着物が毒々しい重い色になってもそれごと際立たせてくるのめちゃくちゃ上手い。

 
ルードヴィヒ(映画館上映)

舞台自体は2022なんだけどそっちは甘く見てたら全然チケットなくて諦めて、このディレイビューイングもうっかりめっちゃ忙しい時期に重なったもんだから本当に期間延長に救われた。助かった。

公演当時正直あんま評判良くなかった印象だったんだけど結構好きで期待以上だった。なんだろう、たぶんミュージカルじゃなくて音楽劇って言ってたら良かった…?あんまり歌で話が進まないというかミュージカルが好きな人が求めるミュージカルってこれじゃない気がするっていうのは分かる。だけどこれ歌える人がやらないと破滅だね?と思ったから中村倫也福士誠治をキャスティングした人天才。ミュージカル俳優の看板ではないけど歌えて、とにかく無茶苦茶芝居が上手い。めちゃくちゃ相性良いうえで寄せにいってるの最高じゃなかった?ほぼ2人の入れ替わりの芝居で繋いできて、そこにアクセントとして入る晴香ちゃんが台詞も上手けりゃ歌はなお抜群って最高の光り方するのよ。大好き!これ再演して欲しいなぁ。

 
ジキル&ハイド

柿澤ジキル/ハイドの東京初日と千秋楽、石丸ジキル/ハイドをあいだで1回。ルーシーは全部希帆ちゃんでアターソンは全部上川さん。自分で人体実験する話でしょ?という雑な印象と公式のあらすじ読んでいったらストーリーは普通に追えて、フランケンとジャックザリッパー足して2で割った感じだ…と思ったけどどう考えても本家元ネタこっちだった(本家元ネタ?)。

とにかく初日から柿澤勇人のこれが見たかった!!!が繰り広げられすぎて凄かった。あまりにもハマり役というか見たことあるというかひたすらどのシーンもそれ!それよ!の連発で喝采上げた。床転がるわ泣き喚くわ甘い顔して愛してるとか言うわ抜群の歌唱力に芝居乗せるのが上手すぎてジキルとハイドの入れ替わりの最高さったらなかった。ちょうど初日がジキルがハイドとなって出てくる瞬間、床から立ち上がってくる影が後ろのセットに映るのが見える席でめちゃくちゃ興奮したもん。あれは悪魔の誕生。とにかく全編無茶苦茶良かった。千秋楽なんて1曲目からかっ飛ばしてんなぁー!って感じで、時が来たは鳥肌ものだし2幕なんて凄すぎて凄いしか言えなくなってたもの。すごい。

希帆ちゃんのルーシーもめっちゃ良かったー。ショーナンバーをあんなに高らかに歌い上げるのにそんな何も知らないって顔した女の子なのはだめなのよ。ハイドとのやり取りに地獄みがみえてキャッキャッしちゃう。ジキルからの逃げなさいって手紙を受け取るときに真っ白な服で寝てて、これは血糊フラグでしかない、こんなに希望の光が見える歌なのに不穏でしかない…!ってハラハラしたら(あそこの歌、東京楽ショーストップものだったよね)そのまんまやっぱり殺されちゃうのー!って泣きたくなったのと同時に、やっぱ血糊はガッツリ使ってもらわないとね…!って拳握ってしまった。ごめん。柿澤くんと希帆ちゃんの声の相性が良くて、バッチバチに歌い合うの最高だったな。手加減なしが分かる強さ。歌が上手い。

石丸ジキル/ハイドは貴公子、なぜそっち(人体実験)にいってしまったの…!ってなって(柿澤ジキルはいくじゃん)真っ当な人の狂気をずっと見せられてるみたいだった。今回で最後という公演を見られて良かったし、石丸さんの役の遍歴も本当とんでもないよね。

アターソンがずっと上川さんだったせいなのか、ジキルとエマとアターソンに見える幼馴染っぽい関係性が好きだったな。エマの2人もとっても良かった。最後の結婚式がさ、切ないんだよね。回数見てたらあそこの見え方が違って面白かったんだろうなぁ。ジキルのなかのハイド。ハイドを制御しきれないジキル。

 
SPY×FAMILY

幕開きのセットが砦作り始めんのかと思ったわ(ABCの多いカンパニー)。ふうかちゃんのヨルさんがあまりにもアニメからそのまんま出てきててビックリした。うっまぁ!エレガンスな壮麻さんもピッタリすぎたし朝夏シルヴィアもかっこいいし、ここの2人が場をしめてたな。木内フランキーは歌わないのはもったいなかったけどキャラクター造形はバッチリ。新井くんがセンターシンメで踊ってたりいつもと違う感じの衣装(基本スーツに軍服風)でキャッキャッした。

 
マリー・キュリー

傑作。

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太平洋序曲

和装の!海宝くん!は貴重な気がした。ハンサム。たまてと釣りしてるほうが幸せだったろうに…あの咽び泣くとこ最高だった。あとはあまりにもあらすじの話に惹かれるところがなかったそのまま、とんでも難曲歌いこなす出演者全員やっぱりとんでもねぇー!ってして終幕した。狂言回しの優也は好き勝手してる兄ちゃんだなぁで、万次郎のウエンツは頑なになってくなぁと思ったけど弥左衛門の海宝くんもベクトルが違っただけで同じか。

 

4月

鳳凰祭四月大歌舞伎

昼の部、新・陰陽師。とはいえ、これ主役は俵藤太では…?っていうくらいそこを追って話が進むから福之助くん大活躍。みっくんの悪役にテンション上がり(あの飛んでる首、似すぎでびっくりした)、猿之助さん猿弥さんの笑い掻っ攫っていく感じと演出盛り盛りなのが澤瀉屋〜!で大好き。二幕目でやっと登場する安倍晴明な隼人くんは恐ろしいほどのイケメンで30秒に1回は「かっこいいな…?」って確認しちゃう。なのに「お待たせしました、これは私の話なのにやっと出てこられた」「猿之助兄さんの脚本のせいです」ってサクサク笑い取っていくの面白すぎる。染五郎くんは美しさに磨きかかりまくっててスタイルの良さが尋常じゃなく立ち姿が本当に綺麗。隼人染五郎ってそんな美の強さ眼福がすぎるのよ。壱くんの着物も綺麗だったー!巳之助右近壱太郎隼人の台詞の通りは流石だね。大詰は立ち回りてんこ盛りでめちゃくちゃ楽しかった。大蛇丸の鷹之資くん、花道に向かって駆けた時の体幹が1ミリもぶれてなくてウソだろ!?って目ぇ飛び出た。無茶苦茶綺麗だったよ?何あれ!?そんでなんかいい感じに(いい感じに?)終幕かと思えば突然始まる口上からの猿之助さん宙乗り。その演出必要だった!?www

 
ザ・ミュージック・マン

一幕頭、森くんが顔出すから最初に礼するの珍しいなーって思ってたら帽子被って最前目の前のお客さんに耳塞いで気をつけて、みたいなジェスチャーして笛をピーーーッってし始めるから何してんだwwwってなったんだけど、そのあとも気づいたら森くん見てるタイムがあってある意味効果抜群というかオケピがっつり見える席楽しかったー。一幕も二幕もオケメドレーから始まるの良い。で、音楽がとってもクラシカルなミュージカルというか、あの感じ全部ディズニーに聴こえるからずーっとこれはファンタジーランドトゥーンタウンに行ったなぁ、あ、アメフロ!ファンタジーランド戻ってきてアドベンチャーランド?って楽しくなっちゃってこれはミッキー出てくるな!ミッキー!坂本くーーーん!みたいなことになり、坂本くんはミッキーだった。だから誰が似合うのよ、その白にキラッキラしてるやつ。さすがだよ。

アンサンブル総出演かってくらい大人数のダンスシーンが多くて子役たちのみんな上手いことよ。話の主軸にはいないけど、子役がいてこそ成り立つ話だからソワレの開演時間早いよ…!って思ったけど早いのが正解だった。カテコのマーチングまでみんな凄かったし、あれティーン役のアンサンブルさんたちは吹いてたよね…?オケの人たち手が止まってたんだよ。凄いね…?あと衣装がめっちゃ可愛かったー。全体的にはくすみパステルななかポイントで明るい色が入ってアクセントになってて。マリアンの花乃まりあちゃんのは特に全部好きだったな(紺のワンピース(襟元とウエストマークが白・スカートは半分?プリーツ)、セーラーカラーっぽいくすんだ水色のワンピース、キラキラホワイトのワンピースに薄いピンクのこっちもキラキラカーディガン)。女性アンサンブル陣もだいたいワンピースで踊った時にスカートがふわっとするのが可愛かった。

 
パラデュール

台詞ありの壱劇屋も最高に面白かった。本当に話が好き。

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5月

市川猿之助奮闘歌舞伎公演

昼の部 不死鳥よ、波濤を越えて どの口が何言ってんだの脚本をヅカみのカテコと問答無用でド派手な(いやそれ羽根仕様です…?)宙乗りでなんか凄いもん見た!!!って納得させる力技、さすが歌舞伎なのよwwwって草生やしていいやつだと思ってる。面白かった。ほんとオープニング音楽鳴り始めたときからどんなアニメ始まるのかと思ったからね。劇中の音楽とローラン(楼蘭?)組筆頭に衣装のキラキラがとっても宝塚で歌うのぉ!?あり、速い立ち回りあり、歌舞伎版宝塚って演者たちが言っちゃうのよく分かった。概念のトップ就任。分かる。2番手の隼人くんでしょ?もうほんとあの貴公子感はやばい。髪留めのキラキラにマント捌きに相変わらずおたくを落としにきまくっている。ほんと隼人くんの速い立ち回り見るたびに早く新感線出ろー!って思う。あとは二役美味しい!な壱くんに性別迷子になる米吉くん。メイクのヅカみと少年王感が、あれ…女性が演ってるんでしたっけ…いや違うこれ歌舞伎版宝塚だから歌舞伎だから男性…男性!?って普通に立役のはずなのにどうしてこうなった。衛紹王の衣装が1番好きでした。薄い水色とキラキラ可愛い(語彙力)。

夜の部も観に行く予定だったんだけどまさにその日に昼の部中止、夜の部急遽代役になって、発表をほぼオンタイムで見たんだけど飛び出して行く気力はなかった。ちょっと無理。

 
ノートルダムの鐘

ほぼセンターの3列目、迫力が凄かった。2回目なのもあってアンサンブルさんたちの動きも追えて面白かったし、やっぱりフロローほんと無理!ほんと気持ち悪い!歌もお芝居も上手いからほんと無理!(褒めてる)みたいになってた。いや本当気持ち悪いしエスメラルダ何も悪くない…。初見のときほどじゃなかったし身構えてた分もあるけどそれでもなんかズシンとくるよね。

 

6月

六月大歌舞伎

夜の部義経千本桜。にざさまー!ってしながら、錦之助さん!やじゅさん!歌六さん!ってするやつ。松緑さんの源九郎狐良かったな。

 
ダ・ポンテ〜モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才〜

プレビュー公演。うっかり安いチケットが出てたから1回予定を2回にしたんだけど(そして好きだったらブリリア増やせるなって算段)あ、これはこれ以上大丈夫でーすのやつだった。残念。海宝くんは歌良し芝居良し顔良しのパーフェクトっぷりなんだけど、そもそもの話がいまいちでね。話が好きじゃないと無理なのよ。面白くないとは言わないけど緩急に欠けるし海宝くん平間くん芽実ちゃんじゃなかったら崩壊してない…?あと全体が見える席だと舞台美術のしょぼさと衣装の豪華さがちぐはぐで見映えが悪いし、セットの出し引きがちらつくのが目にうるさかった。ステージングもワンパターン。コンパクトで見やすいシアター1010でこれじゃブリリア持ってってどうなるんだよ…って不安要素しかない。前列で好きな演者追ってるだけならまぁって感じよ。

年老いたダポンテが自身の回想録を書いたというところから詩人として活躍した若き日の物語へ。この年老いたダポンテの登場からしてすでに海宝直人、芝居が上手すぎる…が炸裂してておじいさんの立ち姿、声、でも衰えない女性の扱い方と厚かましさ、あんなに自然に出てくることある?手の甲に口づけるのにめちゃくちゃゴシゴシ拭かれちゃうんだよ。でも全然気にしてないっていうか気付いてないし、ナンシーと仲良しなのが可愛い。鼻ちょんってされたいー!

若き日のロレンツォは開始早々から裁判にかけられてるっていうのにどこ吹く風で口説き言葉がサラサラ流れて、これがもう高笑いしたくなる良さでにやにや待ったなしだった。手先の動きが優雅で品は出ちゃうしその顔で言われたら靡く〜!どんどん出てくる証言にこの人誰だっけ、あっ!の表情がヒドすぎて最高。楽しすぎ。とはいえプレイボーイっぷりはほとんどそこだけで(まぁなんなら年老いた頃のほうから繋がる)、メインは詩人としての野心、名を残したい、作品を書きたい、作りたいって想いの強さと才能に惹かれ合うモーツァルトとのやり取り、すれ違い、時代の流れ、何とか引っ張ったなぁって感じかな。モーツァルトとの言葉と音楽を掛け合わせて広がっていくシーンは楽しかったけど同じような展開が何度も出てくるのは良さが半減した気がする。あとフェラレーゼとのシーンが謎でなんでロレンツォがあんなに舞い上がるほど惹かれるのか分からなかった。モーツァルトとコンスタンツェと対比させるにはこっち2人の可愛さと上手さが上回ってたし(こっちもこっちでなのはモーツァルト!観たくなる感じね)。いまいち回想録として語られる人生のフォーカスとしては弱かったかなぁ。なんか結局幸せなイタリアオヤジだったねってなっちゃう。ナンシーの私が1番知りたかったところがない、からの繋がり弱すぎない?なんでそこの答え合わせを戻ってからするのよ。

そんななかで1番良かったのはロレンツォとオルソラのシーン。大好き。空気がピリリとしててそこで起こっていること、余白、このあとどうロレンツォが育っていくのかっていう心情とか全部見えそうで想像させてく。あの空気感がたまらなかった。芽実ちゃんの歌声が澄んでて切ないんだよね。幸せってなに?あの状況で惹かれ合う、けれど絶対にオルソラのほうが許さないのは分かるし、分かるからこそぎゅっとしめつけられる。かと思えばナンシーとのロンドンでの出会いがカラッとしててまた良い。私はただの芽実のファン、と思うくらいには芽実ちゃんの歌も芝居も大好き。ナンシー、ぜーんぜん自覚ないけど近所では可愛くて良い子って評判なんだろうな。あそこの密かに想いを寄せてそうなのにただただ手伝え!って言われる柴原くん健気で良かったよね。柴原くん、あのスタイルの良さと表現で視線を奪ってたし何より「革命」って台詞が二箇所はあって一瞬違う方に飛ぶからやめてくれ!?ってなった(そこにアンジョもマリウスもいる)。

打ち捨てられたように放浪してたロレンツォがナンシーに助けられて、そこでかけられた言葉として貰った行動に最初観たときは初めてモーツァルトを悼んで思いを巡らせて泣けたのかなと思った。あんな通りがけで聞かされた訃報、信じられなくてずっと泣けなかったんだなぁって。あそこの咽び泣く海宝くん良いよね。2回目観たときはここの見え方が変わってこの人疲れちゃったんだなって思った。自身の才能、信じてた言葉を操る力、登り詰める野心、ここまでボロボロになってやっともうそれがこぼれ落ちてしまったことに納得して、ずーっと気付かずにいたくて目を逸らしてた事実と向き合えたのかなと思った。

 
ある馬の物語

2020年に全公演中止になったリベンジ公演。待ってました!成河さん、小西くん、桂ちゃん、別所さんって好きしかないのよ。最高。世田パブこんなに無骨に使えるんだな?って工事現場のような舞台セットと成河さんの身体能力あり気すぎる演出に音楽劇と名打った公演としてめちゃくちゃハイレベルなプリンシパル、アンサンブル全員の歌声の良さ、さらに緩急ってこういうことよ!ってバシッと決まる本で終始ワクワクしっぱなしの上質演劇体験だった。これこれ!こういうのが観たいの!こんなの小西遼生にしか許されないってキザな役所が最高に似合う小西くんとか、抜群のかっこよさから老いていく別所さんの上手さ、どこを切り取っても美しく綺麗な桂ちゃん、成河さんは言わずもがなで本当に面白かったー。

 
ピカルーン

壱回観劇。AチームBチームと見比べたら全然違ったんだろうなぁと思いつつパラデュールほどの刺さり方はしなかったからこれはこれで良し。前説がみんなで回すの楽しかったー。そんでゲストコーナーであまりにも好き勝手するカツヨがもうずるすぎてさぁ!関西のスーパー帰りのおばちゃんルックってそもそものインパクトが強すぎるし全く誰にも言わずにその格好したな!?って仕込みで他の演者陣全員笑うか唖然とするかなのよwww竹村さんwww最高すぎるwww

 

7月

JIN AKANISHI 10th Anniversary Live 2023

お誘いいただいてカツン以来(2009年!)の仁くんへ。ソロになってから初めてだったのよ。YouTubeに上がってるライブ映像とかは見てたし楽しめるとは思ったけどアウェイかなーって心配してたらドアタマからムラサキきてなんならホーム!!!ってなった。こわい、普通に歌えるのがこわい。そこからcare、Eternalってもう悲鳴上げながら爆笑するってこれよ。はわわわわー!ってなってるあやおちゃんとやばいやばい!ってもう楽しかった。仁くんが「もうお腹いっぱいでしょ?」って言うのに普通に頷けたもんね。うん。LOVE JUICEとか(違法アップデートされてる動画から振り起こしすんのやめてwww)Wonderとかカツン時代の映像流してて(許可取ってきたの!?)懐かしすぎてわぁきゃあすんのめっちゃ楽しかった。そんで仁くんのビジュアルが無茶苦茶良くて数分に1回はほんとかっこいいな?くっそかっこいいな!?ってなって、スクリーンにアップになって良し、キャップ被って踊って良し、長めの髪の毛かき上げて良しって新鮮にかっこいいのなんなの!かっこいいのなんて知ってたけど!生の破壊力すごいな!

映像で見ててもテンション上がった照明は更に豪華さを増しててメインステのそこ下りてくるの!?から花道のそこも斜めになるの!?とかセンステ囲むライティング天才!とかとにかく凄かった。サイドだったから全部堪能出来なかったのが残念。仁くん、全景正面引きからの映像全編見せて?とにかくめちゃくちゃ楽しくて歌もダンスも上手いし見せ方もかっこいいのに喋り始めると昔と全然変わんないの嬉しくなっちゃった。また行きたいなー。

 
ある馬の物語
ダ・ポンテ〜モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才〜

東京千秋楽ブリリア。舞台美術、思ったほどじゃなかったけどやっぱ空間余るし電飾がダサかった…あと2階席から映像見にくくて演者と同一視界に入らないから結構分かりにくいとこあったな。で、3回目にして本当しみじみつまんねぇ話だな…ってなっちゃってどうしようかと思った。何が苦痛って作品の根本が無理なのに海宝くんは抜群に良いとこよ。ひどいよ。相変わらず海宝ロレンツォと田村オルソラの芝居はめちゃくちゃ良かったから情報の出力量が物凄く好みなんだろうね。あそこ、オルソラのほうが上に見えて、双方ティーンの危うさがあるけどロレンツォのそれが強く見えるところが良い。対してフェラレーゼとのシーンはそれが全くないのがきつい。初回観たときから思ってるんだけど本当にいろはちゃんを呼んで欲しい。あれでもコゼットよりは分かるから(がむしゃらに歌って生きてた魂が男たちの求めで削られて汚い生きる術だけが残るから音だけは当てられる歌手って顛末なんでしょ?)絶対歌も芝居も出来る子がやれば奥行きが出るはずなんだよ。そうするとロレンツォの芝居も変わるだろうし引き締めてくれるからもうちょいなんかこう…。そんなこと思ってたら大阪公演が萌美さんになってめちゃくちゃ羨ましかった。芝居は分かんないけど少なくとも歌が格段に良いでしょ。いいなぁー。あとは緩急がないのを寒い笑いで何とかしようとする感じも好みじゃなかった…。平間モーツァルトと青野コンスタンツェが仲良しで可愛く見えるのは技量の揃いがあるよね。青野ちゃん今回初めて観たけどとっても良かったな。

休演者が出て演出変更になって、とりあえずいつものお店のシーンでロレンツォがぐずぐず言いながらうわぁーん!って女将に泣いて抱きつくとこがなかったのは分かったけど他にもあったかな。あそこ可愛くて好きだったのに。本当海宝くんの表情とか芝居の引き出しかたは抜群だったのになぁ。この日はなんかよく泣いてんなぁって気がして、ウィーンを追放される前後からのギリギリ感っていうか、奥底ではダメかもしれないって気付いてるのに意地になってる感じを強く受けた。モーツァルトに投げかけた言葉に自分が傷付いた顔するんだもん。その前は謝れたのにね(「ゲットーに帰れ」)。放浪してるあいだも最初から全然覇気がなくて全く上手くいきそうにないのに昔と同じことしか出来ない雁字搦めに嵌ってる気がした。ぼろぼろだったねぇ。同情が浮かばないのが不思議なくらい。ナンシーは宿り木だなぁって思った。あの子、下手に慰めないでスープ!すぐに用意するから!って言うとこがとっても良いよね。

 
美女と野獣

小林ビーストが観れて嬉しかったー!やってるよって見たときからいつか必ず…!って思ってたの。ビースト扮装が本人要素なさすぎて本当に小林さん…?ってなったけどめちゃくちゃ好きな声がするし、魔法解けてからの素顔が王子様…!のキラキラで凄かった。かっこいい!あとはとにかく全員の歌が上手くて圧倒されて、群舞が華やかで楽しい。わくわくしちゃう。それにしてもご主人様に対するみんなの反応が子どもに対するそれだし、わりとズケズケ物申すの大好きなんだけど、どうしてこの人たちに囲まれててそんなに傲慢な王子になってたんだろうね?ビーストの、え?え?どうすればいいの?え?ってベルをどう扱っていいか困ってキョロキョロするとこが可愛くて面白い。

 
刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)

めちゃくちゃ面白かった。幕開きからの流れで刀剣男士たちの誕生、白浪〜!って名乗りから三日月宗近な松也くんがスッと立つところにタイトル出るとこがもう最高に良かった。ここがアガる舞台は本当に満足度が高い。いきなり客席まで使った大盤振る舞いの立ち回りは来るしマジで目が足りなくて待って待ってどこどこ何!?ってなった。引きで見たい(6列花道横だった)(あんなに良席で歌舞伎見たの初めて)。とにかく近い人だ!と思ったら鷹之資くんが近すぎて声出そうになるし、鷹之資くんの殺陣が無茶苦茶かっこいいのは知ってるんだよキャアー!って大変だった。踊りもなんだけどあの重心の低さがたまらない。飛び跳ねて着地してるのに全く音しないのどうなってるんだと思うよね。体幹が強い…。同じ体幹が強いでも吉太朗くんの踊りは重心が高めというかふわっとしてて、あの"ふわっ"からピタッと止まる所作がめちゃくちゃ好きだった。もっと踊り見てみたいなー。しかしキリッとして低めの声がかっこいいなぁと思ってたら一幕最後のみんなが集まるところで(あのお庭廻るのめっちゃ良かったね?)「また兄者が名前忘れてる…」ってしゅーんってするし慰められてるし、いや待ってツッコミどころ多すぎない?弟の名前、忘れる!?どういうこと!?(帰ってきて調べてもそういうもの、としか分からなくてそういうもの、で納得することにした。え?)ふわふわな莟玉くんは後ろにあざといって看板背負ってて登場のときにタッセルみたいなあれをもふもふしながらずっと触ってていやだから可愛…あざとい。ほんとずるいよね。姫のときの可愛さもとんでもないのに(30秒に1回は美少女…って思ってた)立役でも可愛いとあざといと更にかっこいい上乗せしてくるんだもん。抜刀かっこよすぎじゃない?ときめく。更に一幕最後の場面、膝丸の「兄者はなぜいないことが多いのだ…?」に対する莟玉くんと右近くんの他の任務で忙しいんだよ!そこのじじいのせいで!くらいのノリめっちゃ笑った。この突然の中の人の話ぶっ込んでくるの大好き。俺も結構忙しいよ?って乗っかってくる鷹之資くんも面白いしほんと結構な早着替え満載だったよね。

二幕はそんな鷹之資くんのもう一役の久直がめちゃくちゃ良くて、梅玉さんとの芝居が最高だった。梅玉さんの場の作り方が本当に素敵で、刀持った瞬間のかっこよさ天元突破じゃなかった?ぞわっとしたわ。ここの展開含めて本当新作歌舞伎とは言いつつ古典の作りだなぁって思って、刀剣男士たちの衣装の落とし込み方とかも刀剣の世界を歌舞伎に馴染ませてて今まで見た新作とは違う立ち位置で面白いなぁと思った。とはいえ新しくないかと言えば嘘で、奏者陣があれだけ舞台上に入れ替わり立ち替わりでいるのは珍しいと思ったし、特に二幕の琵琶奏者の長須与佳さん!その前の歌の時点であの人めちゃくちゃ上手い!素敵!と思ってたらまさかの独演でかっこいいしうっまいし最高だった!会場ちょー沸いたもんね。分かる。ここ見せ場!そしてここから、見せ場!!!の強さハンパなかった。

最後の義輝と宗近のどエモい立ち回りはなんだこれーーー!?誰が作ったの!?松也!?天才〜〜〜!ってテンション爆上げしかなかった。あんな悪役義輝の様式美、とんでもねぇアクションを添えてから無茶苦茶速い殺陣くるのやばすぎでしょ。青い隈取をとるとか本来の義輝が出てきたうえで宗近と刀を合わせるのエモいが爆発してた。そんでこのラストもラストにこの立ち回り出してくるのが本当に歌舞伎役者の強さ。たまらん。マジで殺陣がかっこいい。

前説のとおりカテコがある作りで(あの前説もとっても良かった)刀剣男士みんな花道まで出てきてくれて思わずきゃあきゃあ楽しんでしまった。アクションチームもかっこよかったー!時間遡行軍、あのよくわからない骨の子たち操りながらアクションするのとんでもないのよ。大っきい子は撫で撫でしたくなって、小っちゃい龍みたいなのはハク様か?ってなったり全然意味分かんないのに造形が面白かった。

そういえばちょうどこの歌舞伎刀剣乱舞を観に行った前後で刀ステの無料放送をやってて壱劇屋の人たちも出てるし見てみよーって何の気なしに見始めたら歌舞伎観たことによって思った以上に解像度が上がりまくってて、というかこれ話がめっちゃ面白いな!?暗っ!って物凄く楽しんでしまった。

 

8月

星の数ほど夜を数えて

久しぶりの内藤くん(メリポピ以来だった)、大好き今井さん、少人数のオリジナルミュージカルで家族の話。幕開き前からバンドメンバーのセッションが始まって、全編通して演奏がとっても素敵だった。どんな家族の話かなって始まった一瞬テーマに身構えたんだけど、お話しとしてリアルなところと綺麗なところの塩梅がとっても良かった。というか内藤くんの声やっぱ好きだなぁってのほーんとしてたら今井さんの一音目で引きずり込まれすぎて訳も分からず泣いてて、そしたらもう引っ張られて気にする暇なかった。白木さんのお母さんの変わっていく様と一緒に自分の思い出と今と色んなことぐるぐるして、孫で、娘で、2人の大きな背中、憧れの2人、小さくなってく、ってあまりにも分かりすぎてこれは普遍的なことなんだなって思えて、それはすごく救いだった。

内藤くんは地域包括支援センターとかケアマネとか福祉職からの関わりをみせててあの感じの職員さんいるよな…って思ってたらとんでもケアマネのダンスタイム出してきて、分かる、分かるのよ?あそこしか面白おかしく楽しいに振れるところがないし、あそこで振っとかないと重すぎるから分かるんだけど、マジで腹立つ!!!ってなってwww あんなの出てきたらハァ?ってなるか絶句するかなんだけど一応ちゃんと仕事はすんだな!?って。あの距離感は分かるんだもん。同じことしか言えないんだなって虚しくなったり、それでもやってみたり。滲ませ方が上手。

 
ドラキュラ

久しぶりにバレエが観たいなぁって彷徨ってたら見つけたやつ。NBAバレエ。これがめちゃくちゃ面白かったんだけどちょっとストーリーの解説ください…?ってなって、ヒロインは何かドラキュラと縁があったってことでいいのかな。プロローグから思い返すとあそこもう1度見せてもらうと何か伏線が…?惹かれ合ってしまうまでとドラキュラが吸血"させる"意味…?観たまま感じろで満足度高かったからいいんだけど、お話しが好きなんだよ…!

舞台美術が豪華でテンション上がったし、スクリーン、スモーク、照明がめちゃくちゃ良くて、何よりさすがのバレエの衣装がふわっふわキラッキラでたまらなかったー。くるっとしたときのふわっとするドレス最高でしょ。可愛い。ドラキュラ様の赤い上着の裾が長くて、あれの靡くようなふわっともめちゃくちゃ良かった。ちょっと踏みそうになって気をつけてるの可愛いんよ。あとおリボンもキラキラで可愛かったなぁ。ヨーロッパ貴族の男性がリボンつけてるの好き。

 
ファントム

映像も照明も演出が進化してて大満足。和樹エリックは本当に当たり役だわぁ。希帆ちゃんのクリスティーヌもめちゃくちゃ良かった。女神。あれは女神だよ。マジでこれは救えるのでは…?って思ったもの。城田シャンドンは不思議とあっさりした立ち位置でひと匙の恋が甘酸っぱい感じ。ニコルカルロッタは絶対ハマると思ったけど想像以上にコメディエンヌに振っててマジで上手くなきゃ出来ないんよそれ…!本人どこ行ったのかと思ったわ。岡田さんのキャリエールも盤石で本当に良かった。だいたいアンタのせいだ(これは言っておきたいw)。やっぱりファントム好きだなぁ。

 
ムーラン・ルージュ

ド派手ーーー!ディズニー生まれ、ジャニーズ育ちをもってしてもあれは派手だった。驚いた。そんなに驚かない予感してたんだけどビカビカのバチバチでめちゃくちゃ楽しかった。 とにかくダンスのレベルが高くて一幕も二幕も最初のほうの群舞が最高でテンション上がったー。あとアンサンブルさんたちの歌声の揃い方が物凄い気持ち良かった。アラビアの磯部杏莉ちゃんとショコラの鈴木瑛美子ちゃんの声が好き!パッと目を引いたのはロビンソン春輝くん。衣装がどれも凝っててすごく良かった。赤黒が多いところから二幕の一瞬のパステルの良さったら!可愛い!

あらすじから一幕の展開は分かんないーってなるのは想像通りだったんだけど(なぜその勘違いのまま恋に落ちる…?)、二幕の後半が一気にアガってきて、何って甲斐くんがちょーーー闇の子じゃーーーん!!!ってのが楽しくて楽しくて仕方なくて。こんなに仔犬みたいで可愛い子がぽかぽかのお日様押しのけてガッッッツリ暗いの最高しかない。こんなのみんな見たいやつ。しかもあそこらへんの歌が1番良いし似合ってるのが意外で完全に芝居を上乗せ出来るの大好き。望海さんもお噂はかねがね…からその暗さが似合っちゃうんだ!?が相乗効果できてもう楽しすぎる。ド暗い。この2人が完全に0番の華やかな人たちなのに絶望が似合いすぎてそれは好きなのよ。驚いたわ。そんでこの暗さなのにあのカテコだから楽しかったぁ!で帰れるんだよな。よく出来てる。カテコで望海さんが甲斐くんに手引っ張られて「えぇーーー」って逆に引っ張って悪い顔したり、ぴょんぴょんしながら楽しそうに手振ってたりするのを見て、あ、これは希帆ちゃんの相手役さんだ…と思ったら本人たちが邂逅してて笑った。あっちもパリ、こっちもパリ。

 
八月納涼歌舞伎

第三部の新・水滸伝水滸伝、何ら知りません、の状態だったから予習するかなぁと思ったんだけど絶対にやめろ!知らないほうが幸せだ!そのまま観ろ!という口コミにこれは信じていいやつだ…という原作勢の地獄をみたので歌舞伎美人のみで歌舞伎座へ。ツッコミどころはあれど、だいたいそんなもんって感じで普通に面白く見れて良かった。隼人くんはかっこいいねぇ。そんで團子くんの良さがきらめきすぎじゃない?めちゃくちゃ精悍になってるしその役良い…!結構ね、澤瀉屋背負わせすぎでは?とも思うけどしなやかに立っていく姿もみえるんだよなぁ。壱くんは綺麗な顔して何恐ろしく物騒なこと言ってんの?なのに猿弥さんと笑いもってくの上手すぎだし、相変わらずの笑也さんの美しさー!それー!あとはもう幸四郎さんがずるい。ずるいよ。かっこよすぎだよ。ずーるーいー!

 

9月

煙突もりの隠れ竜

今年の壱劇屋さんは全部面白かった。

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ラグタイム

石丸さん、安蘭さん、芳雄さんってあまりにも豪華でしょ。正直話としてはこういうとき不幸になるのも死ぬのもだいたい若い女、そんで諸悪の根源だいたい相手の男だけど全く女の望むほうにはいかないよね、そうだよね、だってそういう歴史だし事実だし今もだもんね、って諦観が出てきちゃうから全然楽しくないんだけど。 なんだろうね、分かってて行ってるからまともにダメージは受けないし、結構説明調子だったからサラサラしてたなぁって印象だけどやっぱお金で買うなら夢がいいな。"現実である"ってところから何かを考えるには何も変わってないエグみだけを感じるから疲れちゃうし、そういう考えることをこう見せられることには求めてない。それでだって観なきゃ良かった、とは思わない良い作品であったことは間違いないな、と思うよ。

全幕通して一幕のターテとファーザーの船がすれ違うシーンが音も映像も1番好きだった。石丸さんと川口さんの歌声が重なるとこんなにも絶品なのね。石丸さんが娘役の子役ちゃんと戯れてるのがめちゃくちゃ可愛くてな。川口さんも本当お芝居のグラデーションが好き。コールハウスのこと、救いたかったもんね。芳雄さんのコールハウスも良かったな。アンドレジールの上川さんもなんだけど、なんであのムーランルージュやりながらこっちの稽古やれてんのか謎なのよ。安蘭さんのマザーも素敵だったー。"幸せな家庭"からの変化を、自身の立ち上がりとそれでも守られる立場の女であることを飲み込む胆力、新しく得た幸せの形に帰着させる。そこに嫌味がないし惹かれていく視線が本当に上手くて、だからこそ生まれる説得力だった。綺麗で美しくてかっこいいのよね。憧れるけど絶対になれない。最初の立ち位置がなんて難しいんだろう。この階級にいながら、いるからこそ?他者を見て知って受け入れる。凄い人だなぁ。

 
アナスタシア

初日、劇場に向かうために歩きながら半分泣いてた、って気持ち悪いねぇ。でも本当に3年半待ったのよ。観れる、いよいよ観れる…!ってあんなに楽しみかと思った。私の人生のなかでトップクラスに大切で大好きなミュージカル。

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アンドレ・デジール 最後の作品

信じるべきは裕美さんと亜子さん!再演待ってます!

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スリル・ミー

今回は何せ忙しすぎる9月で相変わらずのチケット難で松岡山崎ペアのみ。あと、なんとなく成河福士、松下柿澤で満足して納得した、みたいなところがあるんだな、スリルミー。

のっけから松岡広大芝居がうめぇーーー!って震えた。磨きがかかってる。さらに2人ともめちゃくちゃ歌上手くなったな!?で驚いた。とにかく松岡私が彼と一緒に居たかった、以外本当にどうでもよくて、嘘なのか何なのか全然分かんないのが面白かった。スリルミーの時点で完全に優位に立ってるのが見えてワクワクしちゃった。99年なんて思わずニコニコしたもん。ずーっと松岡私が優位だし、ずーっと変わらない。山崎彼、普通の子なのにこんな幼馴染がいて運が悪すぎた。そのくらい松岡私の一人勝ちゲーム。すごく成河私だけど松下私も覗くし、でもあんなに化け物でも優しくもない、トーンが一定の私。「震えてる」って言いながら1ミリも震えてないし、目はずっと山崎彼を見てる。あの大きい目でとにかくずっと彼を見てた。自分の用意した"一緒にいる"ゴールまで、彼がどの道を辿るのか?盗みなんていつでもやめられたし、そんなことは瑣末なこと。彼が次にどんな言葉を言うのか、どんな行動をとるのか、それにスリルと期待を持っていたように見えた。

 
生きる

平方くん、おかえりーーー!とにかく楽しみだった小説家役。これもね、無理矢理に捩じ込みましたよ。本当よくやったな。めちゃくちゃ善い人な小説家でびっくりした。あの柔らかい声が好きだし、だからこそ「お前ら何してた?」とか「やめとけ!」とか低く怒るように出す声がかっこよくてずるい。二幕の勘治たちがヤクザたちに絡まれたあとの小説家に力を貸してくれって言うシーンが大好きなんだけど、平方小説家はずっと支えるように手を握ってくれて、あの話を聞いて、優しいから手を貸すんだなぁと思った。優しくて善い人で、でも夜の世界も知ってる人。カラッと真っ直ぐなんだよね。だから最後光男に「嬉しかったんだってさ」って笑って言う。青空に祈ったを一緒に歌ってくれそうな小説家は初めてだったな。好きだなぁ。もうやっぱり小説家という役が好きなんだよね。理生さんも見たかった…だってきっと全然違うでしょ…。

あとはとりあえず相変わらずの光男てめぇ、話を聞け!!!なわけだけど、前回より更に、話を!!!聞け!!!!!ってなってマジでこの甘えたのお子さまが!村井くんほんとなんであんなに昭和の男が上手いの?今回一枝もスンとしてる感じが見えてこの夫婦こわい…ってなってしまった。話聞いて?いや、勘治もだけど。あんなに自由奔放なのにとよちゃんとか小説家とのほうが会話が成り立ってるの、家族って枠組みに甘えすぎよ。

 

10月

アナスタシア
天號星

何せずっとアナスタシアにいてからのこれだったので(どう頑張っても9月には入らなくて10月に回した) 新感線のガチャガチャと爆音とやりたいことやれるだけ詰め込みました!!!の気持ち良さ!最高!ってなった。アガる。

入れ替わりネタなんて今更どうやるんだと思ったら胡散臭いのに納得させられちゃう占い師とか巫女とか要素てんこ盛りで徐々に入れ替わった側で馴染んでいくというか本来のままだったらいかない方向に進んでくのが巧みで、これだからかずきの脚本はやめられない。あとあの銀次から半兵衛で半兵衛が成長…成長?してくグラデーションみせられる太一くん凄すぎやしないか。マジで何者なのかと思う。あまりにも上手い。ラストに向かうみさきといぶきに対する叫びがさ、それを太一くんに言わすんだ…!?っていう勝手な中の人リンクで当てがきほんとに怖いと思ったし最高に痺れる。本当太一くんの芝居好きだ。

いぶきの千尋ちゃんはアクションめちゃくちゃかっこよかったー!手元で刀捌く時の手首の動きが早乙女兄弟と一緒…ってなってキャッキャッしてしまった。顔小っちゃー!ってビビったし可愛いし無茶苦茶動けるしまた観たいなぁ。みさきの史緒里ちゃんも良かったなぁ。はじめましてだったんだけども、あのキラキラ衣装すっと着こなして可愛いし、二幕頭のソロがさすがアイドルの視線の集め方で板に立てる強さよね。祈ることが存在であるとストンと信じてることに嘘がないのが上手い。この娘2人が真逆の立場で、でも半兵衛への思いが積み上がってきての「娘だよ!!!」が真っ直ぐくるのが泣けて仕方なかった。半兵衛はずっと娘を大切に思ってる。

太一くんが友貴くんに変われって言うくらい確かに友貴くんの出番少なかったけどw 意外とあの子いないと話が動かないし進まないという点では重要だった。でもあのかっこよさげなビジュアルからは想像も出来ないお前アホの子だな…!?言ってること無茶苦茶だよ…!が繰り出されて、そりゃ太一くん怒るよ、な美味しさだった。しかし1ラスの兄弟殺陣の最高さったらなくてあそこでバン!ってタイトル出すのずるすぎるし新感線は早乙女兄弟好きすぎる。2幕のそれは当たっても気にしないやつだな…?な立ち回りとかもやばすぎてアドレナリン出っ放しでこっちは観てるだけなのにね…!あとはラストのね、全部背負っていく銀次のなかの半兵衛があまりにもかっこよすぎて、誰か追いかけてあげて欲しかった。いなくなっちゃうよ。その人全部抱えてるけど手が震えてるよ。

ものすごくどうでもいい話。銀次の頭についてるりぼんみたいなのは夢三郎なの…?と思ってたら登場シーンがそれは蘭兵衛さんなのよね…!?ってなってやめろやめろぉ!この笛は黄泉の笛…ちがーーーう!って1人脳内大忙しだった。

 
レイディマクベス

待ってました!コロナ禍でキャンセルになったパルコシリーズで1番楽しみだったやつ。天海さんとアダムクーパーなんてなんだそれは。芝居巧者ばっかりで久しぶりにヒリヒリする言葉の応酬聞いた満足感。誰の言葉も途切れることなく、今と回想と曖昧を行き来して、閉じ込められた籠のような場所からラストに投げかけられる「で、これどうする?」にゾッとするのと同時にヒャアー!って声を上げそうだった。いきなり巻き込まれたよね。しかしアダムさんのかっこいいことよ。ゲネかな?映像公開されてた天海さんと絡み合うようなダンスが本当に素敵だった。

 

11月

ウィキッド

これは傑作だな…!?幕開き前からワクワクさせる舞台美術、華やかな衣装、床面まで凝って作られてる照明、スタッフワークが凄い。そんで四季だから当たり前のようにとんでもない上手い歌が飛んでくる。やっば!

DefyingGravityね、知ってたんだよ?だいたいミュージカル俳優ウィキッド曲歌いがちだし、海宝くんのアルバムに入ってるし。決意する歌です。それはそう、それはそうなんだけどこんな場面でこんなふうに歌う曲でこんなふうに聞こえる歌だったの…!?ばか…!(泣いた)2幕も大概やばかったけどあのカテコ何?絶対にありえないエルファバとグリンダが抱き合うなんて未来見せられてるみたいでもう涙腺崩壊よ。それはずるいよ…!

 
吉例顔見世大歌舞伎

昼の部マハーバーラタ戦記。待ってましたぁ!の再演。キャストが変わってどうなるかなーと思ったけどめちゃくちゃ面白かった。芝のぶさんの鶴妖朶王女が最高。声が本当に素敵であの企みと強さと高笑いが似合うこと似合うこと!佇まいも物凄く綺麗でね。あの呪いをかけるような最期かっこよかったぁ。どうしたって目が追ってしまう。迦楼奈とのやり取りも良かったな。菊之助さんは本当立ち姿が綺麗よね。丑之助くんがすでにその姿を引き継いでるように見えたのには驚いた。噂の無茶苦茶な上手さこれか…!と。あれは子役じゃないに納得しかない。隼人くんのアルジュラは期待通り!絶対かっこいいバチバチの殺陣がくると思ってたー!隼人くん初速が速い感じするよね。で、止めるのが上手い。菊之助さんは流れる綺麗さなんだけどそれぞれが役と合ってて良かった。あと隼人くん、板の上での濃淡出せるようになった…?アルジュラ、存在感はずっとあるのに邪魔しないんだよね。あれ凄い。あと凄いといえば米吉くん。何あの美少女。花道歩いてくる登場で脳内大音量で「かっっっわ(いい)………!!!」が響いたわ。かと思えば皇后の芝居とお化粧も上手いし何なの?こわいわ。衣装とか五兄弟との関係性とか細かくインスタにあげてくれるの本当助かる。皇帝はどうした…?のあたりの呪い話とか双子の出自とかそうだったの!?って感じだった。

 
LUPIN 〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜

盛大にトンチキな話、古川雄大全盛り詰め合わせ、宝塚トップ就任ってこういうことか!?を楽しめるか否かって感じだったけどそういうもんと思って観に行ったから楽しかったー。なんなら帝劇はSHOCK育ちだからオープニングの正装になって踊るとことか、カテコ前の上手の上に登場するとことかそれは飛ぶだろ!!!って思ってしまったよ。ピカピカリボンは色が変わったところで堪らずブフォッってなったけど。なんでそうなった!?(って言い始めたらダメなやつ)まぁしかし、ほんとに全員見事に顔が良くスタイルが良く歌が上手くて芝居も出来るってこの座組じゃなかったら崩壊してただろうな。

とにかく古川くんのフルスペックみせたいのは分かったけど、まずはそれに応えた本人が凄いなぁと思った。王道ミュージカルなとこはもちろん、カジュアルなシャツとジャケットで緩く音と合わせるように踊るのとかなかなか見られない感じだったし、それがまた上手くて良かった。あと立ち回りね。アクションも殺陣いいじゃない?長い脚も完全に武器だし新感線どう?そろそろ本家に闇広パロやってもらおうよ。無茶苦茶にいじられて欲しいし天然炸裂させて欲しい。あとは頭軽そうなぽわぽわお嬢様やらせてそんな見事なバランス取れるの凄すぎた希帆ちゃんね。イメージの宝塚ヒロインってこういう感じ!って思うものを元娘役トップが外に出てきてやるとこうなるのか!って。コメディへの振り方が上手すぎる。あの役で滑らないって何。完全にお飾りな象徴なのを演者は理解してるけど表現に出さないよね。だってクラリスは分からないし分からなくて良いし、あとはあの人はしょうがない人ってきゃるんとしてるのが正解だもの。可愛かったなぁ。柚希さんが圧倒的な華で君臨してて流石だったし(出てくるだけで空気変えたり視線集めたりが上手すぎる)ホームズをそんな感じにホームズにしちゃうの小西くん!?ってなりながら大笑いして(真面目にトンチキが似合う超弩級イケメン存在がずるい)ボーマニャンはあの堕天使ソングがさ、そっち行くんかーーーい!っていう斜めっぷりで小物なのは変わりないのに厨二付加されちゃって、いやぁあれ出来るのも才能だよね。

 

12月

ジャンヌ・ダルク

これまでの上演は観たことなかったんだけど果耶ちゃんの初舞台は見逃せない!と思ったらアミュモバが3列目上手なんてめっちゃ良い席をくれてビックリした。こんな八百屋舞台久しぶりに見たって派手さはほぼない舞台美術をアンサンブルの物量で薙ぎ倒し、兄妹なんて設定ブッ込んでくるかずきーーー!(大喝采)なホンを舞台巧者な演者がしめてくの良かったー。もうあの明かされるシーン最高。りょうさんの美しさと気高さと情が全部乗る。本当いつ見ても綺麗で完璧なのにカテコ遊び始めるの大好きなのよ。福士りょう坪倉の並びね。

主演の果耶ちゃんは平凡な少女から"神の啓示を受けた"ある種ファンタジーな少し浮いた存在を聡明さを滲ませながらグラデーションにみせていくのが抜群に良かった。もう登場シーンで目に光り入れる瞬間が見えて勝ち鬨あげたもん。空間に過不足なく立てる。最高。動けるのは知ってたしまた舞台やって欲しいなぁ。対になるようなシャルルの小関くんはこじらせてんなぁ!が上手くてめちゃくちゃ当たり役。四月は君の嘘の公生も大好きだったんだけどこれも不安定なバランスが絶妙で涙を溜める目の動きが凄く良かった。操り人形であることに自覚があってもがいて"好きなようにする"強さと責任を持ち合わせていく。戴冠式以外劇的なシーンも少ないなかでみせてくるよね。MVPはタルボットの福士くん。好きです。斜に構えながら冷静で、野心がガツンと見えるところもあって、何より殺陣が抜群にかっこいい。重心の低さが最高なのよ。あと本当福士くんの声が好きすぎて困る。一発で好きが溢れる。そしてその上官に岡田さんって好きに決まってんだろうが?「こんな少女一人に…」って台詞が好きだった。そう、たぶん、それが真理。アランソン公はじめ幹部なおじさま達に惹かれ、傭兵2人は美味しすぎるでしょ!?ってなって特に坪倉さんそんなかっこよくて上手いとか聞いてないけど!?ケヴィンの島村さんもめっちゃ良かった。突っ走りがちな若者が、それでも全てを見届ける役をする。一瞬逃げる未来みえたのにね。面白かったわー。あとめっちゃイザボー!って悪口言われてて、おぅ来月な!って予習してるみたいで笑った。本人も観に行ってて(しかも親子で同じ回だったの?)面白くなっちゃったよ。

 
ベートーヴェン

少なくとも3分に1回は芳雄さん歌が上手いな…ってなって5分に1回は花總さんも上手いな…ってなる。この恐ろしく歌いにくそうな歌に役の色乗せられるの凄すぎるし、そりゃこのレベルの演者連れてくるよな…って感じ。ストーリーは全然好みじゃなかった。うん。知ってた。

突然兄弟バージョンのアナ雪始まったと思ったら(出会って2週間で結婚します!の花畑弟)これが大変良いわんこな弟で兄さん!兄さん!って懐っこくてとてもかわいい。海宝カスパールは隅から隅までとにかく可愛い。なんかもう可愛いからいっか、ってなるのよ。ビジュアルと衣装も良いし。2幕なんて全く出てこないな…?と思ったら取ってつけたように和解のシーンがきて、弟役のオタクはこれで納得しろってことだな?オッケー、なんか良いシーンだったよ!って本当に芳雄さんと海宝くん、もしくは小野田くん使うんなら兄弟話ガッツリなやつが観たかったけどこの話がこれである以上仕方ない。あの和解のシーンね、ぼろぼろのルードヴィヒに膝をついて視線を合わせに行くの好きだったな。優しいの。ぎゅって抱き合って、サラサラ紙に書きつけて、でもあの「明日も来るよ」は聞こえてないんだろうな。小野田くんは芳雄さんラジオの印象だけど、陰鬱で甘えられない、閉じてる感じは長子っぽいんだけど何となく兄よりは弟っぽい芳雄ルートヴィヒと、まんま弟気質全開でわんこな海宝カスパール、弟でありながら兄っぽさもある小野田カスパールってバランスはめちゃくちゃ楽しかった。そこで通おうと思うにはシーンが少なすぎたけど。ルートヴィヒが助けを求める先がカスパールなのは好きだし、"怖かった"兄を怖くないと言うカスパールの変化(怖そうにはあんまり見えなかったけど…)は掘ったら面白いんだけど何が怖かったんだろうな、逆上されること?でも怒られてるのどこ吹く風でこの愛は!とか言ってるしな…。カスパールは父親からの虐待受けてなさそうだけどそこら辺に何かあるのかな。あの兄弟、全然違う環境で育ってきた匂いしない?なんでカスパールがあんなにルードヴィヒに懐いてて可愛いのか分かんないんだよ。そこを浮かせないから海宝小野田なことは分かるんだけど。と、ぐるぐるするにもちょっと素材が足りないので海宝カスパールは可愛いってことで〆る。間違いない。

全然出てこないなぁと思ったしゅがさんは愛がなんだ音楽がなんだ世の中金だ!って悪役全開で登場してきて、何せ私がそれにそうだそうだー!って拳突き上げて同意しちゃう側だから楽しくて仕方なかった。とにかく歌がうっめぇぇぇぇ!の強さ。芳雄さんとは全然違うベクトルでここにこの強さがあるの座組として強すぎる。最高。好き。2幕で渡辺さんと金の話してるのはちょっとグレイテストショーマン?って思ったけど。10%!25%!15%!それ以上は譲れない!でニヤリってするのにこにこしちゃう。そこからのバッチバチの夫婦喧嘩ソングもめちゃくちゃ楽しくて、それはシシィ!…いや、うん、シシィだけど。そしてフランツだけど。ややこしいな。花總さんの強さ最高。あのバチバチなやつ色んな人で聴いてみたい。

晴香ちゃんもふわっふわお花畑でころころしてて可愛かったけど結局なんで登場したんだ君は…?ってなってしまって、下の子2人(カスパールとベッティーナ)は可愛くてちょっとクスッとさせる要員ってことでオッケー?もったいな!いやこのレベルで歌えないとそもそも成り立たないから合ってるんだけどもったいな…アナスタシア…(亡霊)。そんなこと言ったらヨハンナの実咲さんとかどうなる…って話なんだけど2作連続でスンとした奥さんだ…と思って(生きる)他の感じで見てみたいな。吉野さんも絶妙に嫌な貴族様満載でここも盤石。アンサンブルさんはとりあえず萌美さんはすぐ分かって、推し活〜!な川島さんも流石目立ってたけど村井くんはあれか…?ってちょっと自信がなく。トートダンサーみたいなゴーストな皆さんは麗しゅう!美しゅう!ってなった。

 
KinKi Kids Concert 2023-2024 〜Promise Place〜

私、生きてる!!!って思うのはやっぱりここだな。いつものように取り止めもなくMCでいっぱい喋って、アンコールもサラッと終わるのかと思ったら最後の最後にとりあえずこの2人を信じてくれる?また会おう、強く生きていくとか言い出すから本当この人たちは!!!って嬉しくなった。ここで言葉にしてくれることがどれだけ嬉しいか。

シュレーディンガー仕様のゴールドギラギラを基調にしたセットで、ぬるっと落としきらない照明のなかで登場するアンティークなオープンカー。何その古によく見たやつ!?これが新しくなんの!?かっけぇな!?本人たちはまさかの自分たちで運転してセット奥から登場。車はおりるけど車も一緒にステージ上げるのはさすがに初めて見た気がする…すごい…。そんでそんなシュレーディンガーからのSecret Codeは天才〜!だったしいきなりバクステまで来てくれるからビックリした。相変わらずよく喋る。いつもの「違うのよ、ここそんなに喋る予定じゃなかったのよ」うん、そうだね、そっから5分10分は喋ってたけどねw

前半のアルバム曲をやる流れのところがとにかくレーザーの大盤振る舞いでめちゃくちゃかっこよくて鳥肌立って謎に泣けてくるという現象を起こした。やっぱこれなのよ…!めっちゃ上だったけどほぼセンターだったから完全に照明堪能席で楽しくて仕方なかった。すごいよ、ずっとかっこいいんだよ。硝子の少年が一生かっこいいって本当凄いよ。他にも銀色暗号は大好きだし、スワンソングは最高だし、やめないで,PUREのイントロは思わず声出たしそこから愛されるより愛したいはやばすぎた。昔のシングル曲多めだったよねぇ。

ところ変わってMCではいきなり歌詞見て歌ってみよう!のコーナーで曲名出て「誰の曲ですか?」とか言うし、歌詞読んでも全く分かんないとか言うし面白すぎた。カラオケでやるだろ〜って思ってたバンドメンバーにも当日?だかに譜面渡されてるのスタッフの色々がさ、重いのよwww(「キンキですよ?(生演奏に決まってるでしょ???)」) ほぼ初見で完璧に演奏してくるバンドは流石だし、読んでくれた歌詞と曲流れたら私は分かったんだけど本人たちは本当ボロボロだったなwww サビの最後のほう辛うじてそれっぽくなってたけどあれは事故だよwww

アンコール1曲目で踊るバージョンのシュレーディンガーもやってくれて良かったー。ギラギラ。本当どんな曲がきても基本好きだしほわほわふわふわ楽しかったぁ!で帰れるのめちゃくちゃ幸せ。

 
SexyZone LIVE TOUR 2023 Chapter Ⅱ in DOME

我ながら本当に2日で東京ドーム→京セラドームをやることになるとは思わなかったよ。ということでキンキとは打って変わってアリーナの前の端の方という埋もれ!でした。柵横でも場所によっては見にくいんよ…(私以外みんな160オーバーだから誰も共感してくれない)。

田の字、メインステ・センステ・バクステ、リフターにトロッコに超均等にメンバーが走り回る優等生構成、このセトリの組み方分かるわ〜!の基本に忠実な感じが最早懐かしかった。あんま意味のないオープニング映像とか、笑えるのか笑えないのか分かんないトンチキコーナーとか、それいる?やめたら?って思うんだけど思い返せばうちもずっとやってたか…って納得しちゃってここまでくると文化だからしょうがない。やりたいこと詰め込みすぎて統一感がないのと、とにかく煽るんなら揃えろ全員でやれってのと、声出せって言うだけで出ると思うな!?歌わせたいなら分かりやすく歌詞出せ?って途中から何この6人時代のカツン…ってなってしまって、オッケー勝手にキャッキャッするわ!ってなった。曲の流れとかは馴染みありすぎる感じだからめっちゃ跳べるのよ。楽しい。これよこれ。周りが誰1人はしゃいでないとか大人しいとか慣れっ子なんだわ。しかしメンバーがまだステージ上にいるのに銀テ拾ったし帰りまーすってするのは行儀悪すぎだからやめろ?あんなに規制退場出来てないアリーナ初めて見たわ。

アルバム聞いてて印象に残ってたBUMPは花火だ火だの大盤振る舞いで景気が良くて最高だった。1曲にそんなに使うの豪勢だねぇ。照明は風磨ソロ、聡くんソロがその使い方そこでしかやらないのもったいないー!ってなって、風磨はソロでその煽り方出来るなら全般でやれ!?って思った。聡くんはペンライト消して欲しかったらもう普通に言お?初見には曲の世界観とか言われても無理よ。緑光ってたほうが綺麗じゃない…?って思ったから。とはいえパフォーマンス力とアイドル力は抜群で、何せ前日にあーんな上のほうなんて何も見えないでしょ?って高校生困らせるうじにおいコラやめろwww知ってんだよwwwってしてたから「上のほう見えてるよー!」には優しい嘘…と思ったのに「ペンライトいっぱい振ってくれてありがとうー!」ってそれは見えるな!?分かるな!?ってなったからその一言つけるの天才だと思ったわ。勝利の挨拶で「楽しかった!」って完全に子供の感想なのに、あまりにも純粋無垢な顔して言うから、そっかぁ楽しかったかぁ良かったねぇってなったし本当に楽しかったんだろうな。

 
ウィキッド

前回2階後方、今回1階後方にきたら見え方が違って(ドラゴン見えなかったのは悲しかったけど)めちゃくちゃ楽しかった。1ラスのエルファバが舞い上がるとこの照明がもう天才で、バァーンって!バァーンって!(語彙)そして2回目からは最初のグリンダが…って言われてて、最初の、グリンダ…!でギュッとなって良い魔女として生きてくグリンダ…!で泣いちゃうのよ。結末は最初から分かってても過程を知ってるのと知らないのとではまた違って見えて、本当何回も観れるやつだなと思った。前回とは違うキャストだったところもあって面白かったー。グリンダ、エルファバ、フィエロはもちろんなんだけどネッサも好きだし(ボックとニコニコで出てくるカテコで嬉しくなるのと同時に抉られる)ディラモンド教授も大好き。ジェントルマンだったのは田辺さんで親しみやすいのは平良さんかな。田辺さんめちゃくちゃ声好きだった。オズの魔法使いの鈴木さんも。あのカリスマ性凄くない?明戸さんは流されるままに人より早く回る頭が良いも悪いもなくあの立場にいかせた気がした。モリブルの八重沢さんはカテコもずっと気高く厳しいモリブル先生でかっこよかった。手とかサッと振ってハケちゃう。超クール。

 

ルートヴィヒの映画館上映だけ初見だったから入れ込んだんだけど、他にも薔薇サム2のゲキ×シネは公開されたときと復活上映してた年末に見に行って(天海さん最高!)、ついでに薔薇サムのほうも見た。あとはリトルマーメイドの実写をエリック王子な海宝くんを目当てに行ったのと、年末にウィッシュに行って星に願いを…!って大泣きして帰ってきた。原点回帰…なのかな、めちゃくちゃ良かった。

年間で60ちょい。今年はもうアナスタシアの年って決めてたので。念願叶って久しぶりに全力で通って無茶苦茶楽しかった。マリーキュリー、パラデュール、煙突もりの隠れ竜、アンドレジール、ウィキッド、このへんが大好きに加わったかな。今年も楽しかったぁ。来年はイリュージョニストの本公演を待ちます。あとゴースト&レディ!めっちゃ好きな予感してる。当たったら嬉しい。