Endless SHOCK -Eternal-

2010年ぶりのSHOCK!

20周年おめでとうございますとか、そんなにやってんのかーとか思ってたけど、実際に自分が10年以上のブランクをもってして行くことになると歴史…!ってなるね。Eternalは初めまして、本編もその2010年の記憶のまま行ったけどとりあえず何とかなったし、知らない演出とか曲のなか突然昔のままの出てくる曲とかに悲鳴上げそうになった。NEW HORIZENとかちょっと泣けたもんね。SHOCK!私いまSHOCK来てる!!!ってなった。

 

2階前列端っこから。今でこそ帝劇の2階なんてよく座るし、見やすくて好きーって思ってるけど、実はジャニ関連で座るのは初めて。そこそこ舞台班を追ってたわりに1階でしか観たことなかったんだよね。

これまで見てるライバル役はツバサ、トウマ、ヤラ。ツバサの記憶はともかく、トウマ→ヤラって凄くストーリーとして見やすくなったのは覚えてて、ヤラとのやつは何なら一種完成系じゃない?と思ってる。対等なライバル関係。で、そこに今回行くきっかけになるショウリが出てくるんだけど、どう頑張ったってライバル役には見えないだろうし若手ホープとかそういう演出で来るんだろうなーって思ってたのは当たり。そうだよね、カンパニーのなかのナンバーツーとして立つには弱いし、コウイチと並んだビジュアルとしても明らかに若くて長年一緒にやってきた感にはならない。SHOCKの面白いところは本人たちの名前が役の名前にもなるから本人だけどそうじゃない、だけど投影される部分が事務所のなかでの関係性とか、所謂普通の舞台よりも踏み込んだところにあることだと思うんだけど、今回のショウリが、まぁ見事にここでしか使えない、ある意味で物凄くハマった使い方されてて、うじの演出の!妙!!!ってなった。もうオブラートにも何も包まないけど、明らかに勝利だけ経験値が低すぎて板の上に立ててないし歌も台詞も頑張れ!ってなるし、周りがつよつよ舞台班だから余計それを感じるし(舞台に出てきたときの華すらジュニアのほうがあると思ったわよ)。それでもじゃあ役として成立してないかって言われると、いや、あれはあれで、ありなんだと思う…ってなる不思議。悪くないの。今回抜擢された舞台経験の少ない若手としても、私が見てきたあの位置の役としても、これはだめなライバル役だ~!からグラデーションのように応援したくなるライバル役になる感じ。あれは凄いと思ったし、めちゃくちゃ面白かった。応援したくなるライバル役って初めてだよ。このあとのロングランで化けるか?って言われたらどうだろうって感じだけど、本編でストーリーに乗ったときのショウリは観てみたいなーって思った。Eternal、そのへん難しくない?3年後である必要?っていうか回想と劇中ショーと現在が入り混じりすぎのすっ飛ばしだからラスト余韻ある感じだけどド頭出てきた3年後の幽霊のコウイチ(もうこれがおかしい、なんだそれ)〆に来てくれないんだ!?ってなるしそこは本編ラストのオマージュなんかーい!だしまだまだブラッシュアップ中というか難しいんだろうな。

今回20年以上の時を経て初めてSHOCKを観るっていうサキちゃんと行ったんだけど(コウイチって病気か何かなの?って聞かれたときの衝撃よ)、本編配信のときからこのカンパニーは何がしたいの!?一体どんなショーをやってるの!?って聞かれまくってそのたびに細けぇことは気にすんなって返してたんだけど、改めて観たあとにそれを言われると確かにごった煮ショーに間違いはないけど何をどう目指してるカンパニーでショーなんだ…?って思ってしまって、これまで何も思わずに観てた刷り込み凄いな!?ってなった。いや、派手で凄くてわぁー!ってなるもんだから。それでOKというか。そういうもんとしてしか見てなくて、初見の人ってそう思うのか!ってなった。し、我ながら他の舞台だったら絶対そういうストーリーの齟齬というか、掘り下げみたいな部分の解釈どうなってる!?ってなるはずなのに全く思ったことなかったことにびっくりした。刷り込み、完全に絶対的な刷り込み。あとひとつずつのクオリティ高すぎて気にならない。加えてジャニ舞台の群舞からしか得られない栄養ある。今回めちゃくちゃそれを思ったんだよね。前に観てた頃はちょいちょいジャニ舞台に触れることがあったからそんなに特別だと思ってなかったんだけど、久しぶりに見て、これが!見たかった!!!ってなった。SHOCKは特に曲も振りもかっこいいからそこの満足度が高いんだよね。

 

それぞれのこと。

コウイチ。貫禄…!(それはそう)若いカンパニーが突っ走る話だったのが、年齢が上がったことによって最高のショーを作るためにはっていう苦悩とかが見やすくなったというか色濃くなった印象。これはたぶん本編配信見たらもっと分かるんだろうなって思うんだけど、階段落ち前のショウリに凄むコウイチの迫力が桁外れてて(映像でアップでくるから余計そう見えたし、それも演出だろうなぁ)、きゅるきゅる顔の幼さ残る期待の子が仕込んだことだって分かったうえでどこまで何も見てねぇんだって大人がブチギレた衝動だよね、あれ。本気出しちゃだめだよ。でも衝動だから止まらないしとことん突き詰めたんだろうなー。あそこであれを引き出すのがショウリだし、怯えちゃうのがショウリ。自分がここ数年でお芝居とか相手による見え方の違いとかに楽しみ見出してるからそういう芝居として観るSHOCKってもしかしたらすごく面白いのかも。Eternalは役としてっていうより劇中ショーのコウイチの配分が高いから(いやなんか思い出すと2幕なんて特にずっと踊ってるかアクションしてるかとかじゃない?)そういう意味でも本編見たくなった。

コシオカ、マツザキ。ふぉ~ゆ~久しぶり!!!大好き!!!昔から何でも出来るし踊れるし強いと思ってるんだけど本当に安定感が半端ないし芝居が良いー!もうずっと2人見てた。センターシンメからコウイチ側、ショウリ側に分かれてそれぞれを支える役割が良いし、コウイチを支えきれなかったってコシオカの独白最高だった。詰込みの情報量のあの早いテンポの台詞を何も問題なく聞かせてくるんだよ…凄い…。原くんも台詞の上手さがさすがだなぁ!と思ったけど、あそこを任せるのはコシオカ、マツザキなんだなってところが好き。原くんなんてうっかりするとライバル役いける経歴あるのにね。新感線もやった子はやっぱ殺陣が上手い。こっしー松崎はふぉ~ゆ~のなかでもダンスにクセがなくて綺麗な印象だから、SHOCKの衣装で見れるの本当嬉しい。スーツ系多めのがっつりアクション。松崎の体幹とこっしーのスタイルのバランスが大好き。あと1幕の、あれどこだ…スーツ系衣装で踊ってて→こっしーがハットを受け取る→かぶって群舞の流れが最高だった。こっしー×ハット、大好物!!!終盤コウイチをセンターにシンメに戻るのがめちゃくちゃ良かった。それはアガるしかないやつ。

リカ。綺咲ちゃん絶対良い!可愛いしお芝居も良いし踊れるもん!をそのまま繰り出してくれて、衣装が可愛いーーー!を上乗せて、コウイチを追いかけながらも自分も出演者としてショーに立つ覚悟をもってるところがめっちゃ良かったー。ミタムンのときのダンスがわりとビビる上手さだったからそこが楽しみだったんだけど、パッと華やかに、ソロと群舞での踊り分けもあり(ここらへんにさすが元宝塚ー!を感じた)スカート翻すターンの美しいことよ。マジで可愛い。美波里オーナーの娘っていう説得力強かったし、歌穂オーナーとも良いんだろうなぁ。そう、今回久しぶりに見てオーナーめっちゃ踊るし歌う!っていうのにびっくりして、そりゃ美波里さんがキャスティングされ続けるし、歌穂さんなの納得すぎるー!ってなった。どう考えてもシルクハットにステッキは美波里さんが1番似合ってるし、美波里さんと歌穂さんのステージが見たい。見たいったら見たい。

 

楽しかったから残しとこーの感想文、昨日の今日で書けてるから本当に楽しかったんだな。最後に、1幕最初のほうの千秋楽にかんぱーい!をやってるあたりのシーン、ショウリがハタチそこそこのツバサに見えたことを告白しておきます。マジでごめん。あの頃と髪型が似てるってとこはあるんだけど、マジで一瞬ツバサに見える瞬間があって、翼のライバル役やってる記憶なんてほとんどないのにそう見えたからびっくりしたし、次の瞬間頭抱えるかと思ったわ。