髑髏城の七人

7月8日 ソワレ ステージアラウンド東京

びっくりした。あまりにも進化してた。

 

何から書こうかしら、本当同じ演目でこんなに変わるの?って驚きすぎて

幕間までがあっという間に過ぎ去ったよ。

全編通して息つく間がなくて、ここ、いまいちだなぁ…が一切なくなった。

こういうものって思った2度目の余裕で観に行ったところもあるから、

そのぶん細部まで気になるとこが出てくるかと思ったんだけど

それを通り越して完成度の上がり方が半端じゃなかったわ。凄い。

でも2度目だから前回よりも主役3人以外がだいぶみられたなぁ。

…いや、相変わらず自分のメモ見ると蘭、蘭、蘭って半分以上蘭の話なんだけど。

いいんです、好きだから。しょうがない。

 

捨之介の動きがとにかく軽やかになってて、飛び回る忍びの者だ!って納得。

うつけの振りをしつつ、さっと髑髏党を1人で斬り捨てる強さ。

こんなもんか、ってセリフ。あの客席に背中を向けての納刀が本当に好きで。

その、肩の動き…!肩から上腕の動き…!

あと、全部の殺陣シーンで沙霧をかばいながら動くのがたまらない。

清水沙霧もめっちゃ良くなってたなぁ…。

バカァ!ってとこ、もう、ほんとに…!ほんとに…!もだもだ。

沙霧の成長話としての牽引がものすごくされてた。

 

はじめの無界のシーン。

狸穴善さんがノリノリで可愛い。

あの小さいフォルムで左右にふふふん♪って動くのとてもかわいい。

そして松雪太夫のお歌がとても良くなっている…!

源右衛門が出てきて、脱ぐ流れから兵庫をあしらうまでのテンポも良くなったなぁ。

煙草持つ手が素敵。

「良い月夜ですなぁ」の蘭兵衛さんは見切れて残念だったんだけど、

あの指笛、「お前たち、帰ったよ」の声の穏やかさが本当に好きです。

指示してることめっちゃ物騒なんだけどね。

しかしなんで蘭兵衛は捨之介が現れたことにあんなに驚くのかなぁ。

自分の前にはもう現れない者と思ってたのかな。

前回観たときより、天魔王はともかく、蘭兵衛は捨之介のことを下には見てても

蔑んではいないというか、その能力は認めてたのかなと思った。もうちょい距離近め。

 

そして天魔王。森山天魔王が化けた…!

その英単語何…!?と思うんだけど、これでこそ森山未來!そうこなくっちゃ!

前回いまいち印象が薄い、って思ったんだけど、乗せてきたね、全然違う。

たぶんここが化けたことによって、全体の印象がぐっと上がって引き締まった。

「悲しい」「哀しい」という天魔王は、本当は自分が1番哀しいのに気づいていない。

捨之介サイドがみんな成長して結束していくのに対して、

髑髏党サイドは全くそういう描写がないんだよね。

それはきっと天魔王が誰も信じていないから。蘭丸への興味すら失うのが早い。

最初のところとか、すごく執着が見えるのにね。

あれは、殿の寵愛を一身に受けていた蘭丸を、殿が好きなものなら自分も好きなのかと

殿を引き合いに手を出してみたけど、自分のことは全く見てもらえないし、

手に入ったと思ったら従順になっちゃうしでつまらなかったのかな。

あとは堕とすまでの過程が面白かったか。子供だなぁ…だから駒としてしか見れない。

あ、絶賛マントを纏うのは正義だと思っています。たまらん。

前回しゃがみ込んでた気がするのは気のせいかな。あれ、立ってる、って思った。

 

本当の殿の想いは分からない…っていうか、全般想像と妄想で書いてるけども。

でも天魔王に蘭丸への遺言を授けるんだから、天魔王も生き残す前提なんだよね?

そうすると、やっぱりやってみろ、って意味で鎧を授けるのかなぁ。

一緒に死ねとは言われてなかった…?前回どこをどう好きに解釈したの、自分。

というか殿、蘭逃がして、天も生き残そうと思ったら、自分も生き残れそうだけど

そこらへんどうだったのかしら…って話の大前提を覆したくなったり。

 日本史の勉強をしましょうかね。こういうときにすべきだよね、ほんと。

 

贋鉄斎の鍛冶場シーンはさらに面白くなっててどうしようかと…!

もーう阿部捨之介は嬉々として打ちにいくし、

成志先輩お決まりの逆ギレはお決まりでスパッとハマるし、

絶対面白いって分かってんのにそのハードル軽々超えていくあの2人本当凄い。

音がずれたよ!とか、暗いから何してもいいと思ってるだろ!とか、

成志先輩落ち着いて。打たれまくって好き放題されてるの知ってるけど!笑

ここにいるって地図渡してんのにそれでふざけられて思わず笑っちゃう捨之介とか。

ここ、笑わせないで!って言っちゃうあたりが自由すぎる。

贋鉄斎は安土の城に行ったことがあって、捨、天、蘭とも面識があるくらいだから

結構殿の近くにいたのかなぁ。愚民どもには構ってられない、って繰り返すから、

きっと乱世である時代に、その象徴である武士に見切りをつけたっていう印象。

ただ、無界屋襲撃のところで、天魔王がなんであんなに贋鉄斎の登場に驚くのかなぁ。

蘭は「切り札はお前か」って冷静なのに。天魔王と贋鉄斎は意外に親しかったのかな。

人斬りの腕は人の男のほうが上だ、って言うし、

職人として刀の扱いとかを見て一目置いていたとか。ある時期は可愛がってた、とか。

贋鉄斎が天魔王を見て、嫌そうな顔をする気がしたのは気がしただけかな。