図書館戦争

なんか書いて残しておきたいな、って思ったから書いとこっていう感想文。妄想文?

原作が好きで、アニメも見てて、コミカライズも全部読んでて、もちろん実写映画1作目も大好きで、こないだのドラマなんてそれはもうひたすらにやにやと見るくらいにはずーっと追いかけてるシリーズ。映画2作目、凄かった。もうなんか原作が〜とかいうところを通り越して、映画図書館戦争っていう世界がぎゅっと詰まってる2時間。出演者、スタッフの原作図書館戦争への愛があるからこその、あの出来なのかなって。正直、きゃあきゃあしたり、キュンってするポイントは断然1作目とかドラマのほうがたくさんあるし、なんなら2作目少なすぎる!と思ったんだけど、映画としての完成度を聞かれたら絶対に2作目。そのくらい濃縮されてて、本を守る図書隊員が描かれてる。途中何度もやめて、って思った。タスクのみんなが倒れていくのに、やめてって。もういいでしょ、って。何のための戦いなの、って。でもそう思ったところに、無関心な国民、楽なほうに流される、っていうワードが思い浮かんで、郁の言葉で言うところの、本だけじゃなく、大切な“何か”を守る、っていうのはこういうことかな、って。その目に見えない“何か”を守ってくれる人たちは、それを自分たちを使命として、守ってもらってることを分かってない人たちにまで届けてくれて、それは本当にかっこいいことだなって。守る人の象徴であるタスク、図書隊員。苦難のなかの力。カミツレのエピソードが原作より広がってて嬉しかったなぁ。
冒頭戦闘シーンから、ともかくかっけぇー!!って。フォロー!3・2・1 GO!GO!GO!GO!って有川さんのツイッターの意味がわかったわぁ。あれはずるい。笠原、手塚の息が合うようになってて、食堂のとこも同期仲良しかわいい。かわいい。今回柴崎の出番がどうしても少なかったから、もっと見たいなぁって思ったよ。慧との対決カードもだし、もちろん手塚とのエピソードも!別冊は断然手塚・柴崎の話が好きなんだけど、あれを映像化するのはなぁ…難しそうだよなぁ…。そう思うと泣き顔とか担保とかどうですかね?って。いや、担保のほうなんか特に。意外に映像化したとき目立たないんだもん、柴崎。超絶有能なんだけど、頭脳戦は可視化しにくいし、あの魔が差したキスシーンからの慧との電話に担保が足りない、で!ほんと、ラストあんだけカミツレデート煽っておいて、続きなしとか、なしですよね!?ってなったもの。続編フラグにしか見えないんじゃーい!もーうあれだけのアクションに痺れる戦い見せてもらって、最後に爆弾落としやがって!うっかり堂上じゃなくて確信犯堂上でしたが。ねぇ、郁ちゃん天然すぎるだろ。可愛すぎるだろ。「好きです」って言ってないんだよ。これは革命やるしかないってば。いいじゃない、あのシーン、郁の「元気にならなきゃ許さない!」からの、「じゃあ今度こそお前から聞かせてくれるんだな?」とか堂上が言ったら悶え死ぬわ!そのあとの展開知ってるだけに!やろうよ、「風邪うつすかもしれないけどいいな?」きゃあー!
上演中、特に後半は周りからすすり泣きがたくさん聞こえてきて、あんなアクションシーンだらけなのにそこに出てくるドラマの説得力が凄いな、って。あたしは、玄田隊長の最後の命令のシーン、敬礼したところが1番うわぁって泣いたかなぁ。なんでか、分かんないんだけど。堂上と笠原を行かせる、必ず届かせる、それを全員でフォロー、そうしたら自分の命を守れ。自分の命を守れ、ってすごい言葉だよな。福士くんが号泣したっていうキスシーンは、もうその前からの流れにやられまくりで、あそこで駆け出せる郁の強さが眩しい。田中圭くんの言ってた郁の写真から、添えられた言葉に涙腺崩壊ってのもわかる!と。ほんと、何かの雑誌で岡田くんが言ってたけど、これは郁の成長物語だよね。岡田くんが主演だけど、いい意味でそこに寄りすぎてない。堂上のかっこよさにアプローチされすぎない。王子様であるところの堂上を表現するための1作目、ドラマから、鬼教官、めちゃくちゃ厳しい、だけど芯の通った尊敬する上司っていう立ち位置にしたっていうのがよく分かったなぁ。だからこそ、物足りない部分もあったけど、今作でそっちに行っちゃうのは違うし、これが導き出された正解なんだろうな。